あっきぃ日誌

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Raspberry Pi 5のデュアルカメラでメダカメラをすると多分こうなる

Raspberry Pi 5がいよいよ23日から出荷開始され、日本でもぼちぼち受け取っている人たちも見られるようになってきました。技適まだなのに〜。各位特例とか暗箱とか使う気満々やん。我々ユーザー会がサンプルボードで試験した結果を出した時も、特例を使えばとかは言及されてきましたが、色々ありまして電波暗箱を使う方向を維持しています。

ちなみに特例を使う皆様的に大事な、FCCとかでレポートされている送信電力の情報は18日〜23日の間のどこかで公開されたようなので、それを参考に各自で判断して申請すると良いみたいですね(三店方式みたいなセリフだな)

そして、この記事ででてくるPi 5も引き続きサンプル品です。9月にイギリスの関係者イベントでもらった製品版としてのサンプルのやつはもう静電気で壊しちゃったので。これ世界最速かなーって思いかけたんですけど、実はもう別のところで物理破壊してる人を知ってたので、2番目のような気がしています。静電気部門は1位だと思いたい(そんなのいらない)

CSI/DSIポート

カメラのケーブルが今回からZeroおよびComputeModuleのIOボードサイズになったため、Zero用のカメラケーブルがある人はそれを使うか、ケーブルがない人は公式ケーブルを購入する必要があります。今までの白い幅がある方のやつは5では使えません。

なお、ここにはDSI接続のディスプレイも接続可能ですが、ケーブルの配列が異なるため、これもまた公式ケーブルの購入が必要です。ComputeModuleのIOボードで使ったことがある人はそのケーブル(おそらくサードパーティのものと思います)を使うことができますが、おそらくそのような方はごく少数だと思われるので、ほとんどの場合で購入が必要です。いや、DSIでディスプレイつなごうと思う人自体ごく少数なのでは?

わたしもPimoroniで真っ先に購入したのは公式のカメラ/ディスプレイの各ケーブルと、公式ケースとPiBowでした。本体は買ってないし、予約してたケースと別配送になったしでア。

Raspberry Pi 5 Camera / Display Adapter Cableshop.pimoroni.com

メダカメラをRaspberry Pi 5でやってみる

で、デュアルカメラのレポートをまだやってなかったのでその辺をやってみます。本当はraspi.jp行きのネタですが、ネタの関連度として個人ブログの方寄りになってしまうので、こちらに書きます。

メダカメラは、自宅のメダカを観察するようのWebストリーミングサービスで、こちらから見られるやつです。

shrimp.marokun.net

現在はCompute Module4の1GB RAMで動かしていて、デュアルカメラを引き出しているWaveShareのIOボードを使ってデュアルカメラ運用しています。

Raspberry Pi 5があれば、サードパーティのボードに頼らずに(?)運用できますね。というわけで、メダカメラと同じことをPi5でやってみます。ポン!

うおっまぶし!しかしライトが無いと箱の中が真っ暗で何も映らないので適当なライトが必要です。カメラは、現在メダカ用にも使用している、カメラモジュールのV2とV3を使用しました。

スクリプトはメダカメラからコピーして実行するだけです。Bookwormで実行するのも始めてでしたが、特に問題なく起動したようです。あいや、カメラが逆さまになったので、rotateだけはやりました。

リバースプロキシー先を変えてメダカメラがただの暗箱カメラにかわりました。絵面がおもんない〜〜!

天井を見つめる第一カメラ

第二カメラはPi5とActive Coolerを映しています。

映像はさておき、負荷とかファンとか電力が本題です。こちらをドン。

CPUは各コア22%平均って感じで、あわせて87%という感じになりました。Pi 5ではハードウェアコーデックはなくしちゃったぜみたいな話だったと思うので、まあこんなもんなのかなと思います。

Bookwormのパネルで使えるCPU・GPUのモニタをみても、CPUしか使ってないのがわかります。これはVNC経由でみているやつ。

こちらがCM4のメダカメラ環境。やはりちょっとこちらのほうがCPUの負荷としては低そうですね。代わりにGPUを使っているはずなので。

温度はActiveCooler付きで60度弱。CM4では上に貼った通り写真の通り、ナメたような小さいヒートシンクで運用しながらも55度ほどで動いているので、Pi 5のクーリングが必要そうなのが感じられます。ただし、Pi5は電波暗箱に入っているので熱がこもってる可能性がある点には注意です。この辺は特例勢のレポに期待。

ファンの回転も、カメラだけではいまいち様子が分からなかったので、/sysのしたを適当に掘り下げたら、/sys/devices/platfoem/cooling_fanというズバリみたいなのがでてきたので、そこからpwmの値を取得して監視していました。メダカメラだけでは125で安定していたので、上下することを確認するためにyesコマンドを投入したところ、175などに変化することが確認できたので、今回の監視はこの値で良さそうですね。

そして消費電力は、コンセントのワットチェッカーから6.5〜7Wくらいで読み取れました。5V1Aは超えてるけど、1.5A以下くらいって感じですね。

もしかすると、Picamera2周りもまだPi 5向けの最適化が完全でない可能性があるので、もうしばらくはlibcamera/Picamera2のアップデートのウォッチが必要そうです。

まとめ

Pi 5を使えば手軽にデュアルカメラができるようになりました。ステレオカメラとかの工作の敷居がぐっと下がるので、興味がある人には魅力に映るのではないでしょうか。

一方、メダカメラのデュアルカメラMJPEG配信程度ではPi5でなくてもCM4のスペックで十分事足りるため、場合によってはCM4で賄ってしまえばうちのように負荷を下げながら雑ヒートシンク運用も可能ではあります。Pi 5が出ることで旧モデルがバッサリ切られるというわけではないようなので、やりたいことにあったRaspberry Piのモデルを選択することが大事になりそうです。

ちなみに、CM4は……海外のストアだと買えるところがぼちぼち増えてはいますが、国内は販売に消極的(というか個人向けではないのでそのへんかなと)みたいでアレですねえ。ケンブリッジの公式ストアにいけば買えますが、遠いねん!9500Kmもあるねん!(PokemonGoのポケモン交換で確認しました)