Pimoroniからついに来ました。オーダーしたらスイッチサイエンスさんが販売を開始するいつものやつになりましたが、元気です。
さてパッケージ。今までは側面の「ここからオープン」のところにシールがあったかと思いますが、ありません。他の面にもありませんが、太田さんがPiHutでポチったら基板に印刷あったと言っていたので、心配はしていません。
開封の儀
はい、私の分も無事シルク印刷を確認できまし
何だこのパッケージの内側はーーーーーーー!!!文字びっしりやないか!!!!!!
今までのパッケージは、箱の中に本体と厚紙と安全ガイドが入っていましたが、16GB RAMモデルは本体だけで、おそらく安全ガイド相当のテキストが全部パッケージの内側に印字されています。何がすごいって、箱の広い面だけじゃなくて、側面にも印字してるの。凄まじい。
思わず「パイの実(の箱)かよ……」って声が漏れましたが、1パッケージあたりに使われる紙の量が減ったわけだから省資源化だし、1パッケージが数グラムでも軽くなれば、仕入れなり各個人への配送なりの輸送にかかる環境負荷も減るわけで、そう言う意味でも地球に優しいし、どうせほとんどの人はわざわざ開いて読まない(こら)ので、そういった意味でも合理的です。ああ、パッケージに話がそれました。でもほらね、パッケージの話って誰もしないからね。
書いてしばらくしてから気がついたけれど、パイの実のパイとPiで……フフッ
(追記)
他のRAMモデルについては、パッケージの切り替えタイミングによっては、まだ技適マークの表示が直接印刷でなく、シール貼付の場合があります。16GB RAM以外のモデルについては引き続き国内のリセーラーから購入することをおすすめします。また、16GB RAMモデルについても、何かあった場合にサポートを日本語で確実に受けたい方は、国内のリセーラーから購入がおすすめです。
基板の裏
さて基板の……裏面から見ましょうか。お待ちかね技適の他にもいろんな国の認証に関する番号が入っていますね。ANATELに至っては縦方向に印字です。次の追加分がどこに印字されるか予想とかしますか(?)。
各国が文字だけで良いところ、日本とか言うちっさい島国ごときが、FCCとCE以外唯一ロゴの表示を必要としていて、しかも2種類も番号の表示が必要なの、だいぶおこがましいな?いちおうパッケージの方ではKC IDとかANATELとか各国のロゴがありますが、基板にまで必要な日本は、もうちょっとルールを柔軟にしても良さそうなものですし、1つの番号で両方参照できるようにするとか、そう言う工夫もあってもよさそうです。そうじゃないから海外製品の登場が数ヶ月とか半年遅れになって、特例だすったのはげたのを国民がしなきゃいけなくなるんじゃないですか、ねえ〜?(この段落の発言は全てテキトウです)。
逆に、UKCAの印字がなくなっていることに気が付きました。パッケージにもないです。UKCAのルールが変わった?と思ったら、2024年12月31日までだったCEの認証終了日が削除されて、UKCAかCEどちらかのマークで良くなったのだそう。そうするとEUで広く販売可能な後者になるよねってことっぽそうです。
基板の表
表面?一応貼りますか。SNSとかではみんな表面しかアップロードしないから、なんならうちのブログにはもういらないかな?とまで思ったんですが、何らか見返すときのために一応上げておきます。それこそ技適の表示具合とかの変化を確認したくて、たまに画像検索しまくる時があるんですが、裏面とかパッケージの写真を上げてくれる人があまりにも少なくて苦労します。なんでなんでしょうね?
チップ抵抗でRAM容量を示していたのが継続はしているけど、容量を示すシルク印刷はモデル名の横に移動しました。チップ抵抗のパターンは4列から5列に変わっているので、今後は16GB以外のモデルも同じ基板を使うのでしょう。その時にRAMの表示が今までと同じか、16GBのように文字が大きくなって老眼にも優しくなるかはお楽しみでしょうか。
あとは、SoCがC1ステップからD0ステップになったこと。これは2GB RAMモデルやCM5でも採用済みですが、Eben曰く16GB RAMのチップがサポートされているやつとのこと。
OSでみる
???「もうこれラズパイじゃなくて、もうちょっと出してミニPC買」うるせえ!!黙ってミニPC買っとけェ!!!
freeでみて、16GBですね。としかいいようがない。後はいかに使いきるかってだけで。
$ free -m total used free shared buff/cache available Mem: 16196 710 15066 36 598 15486 Swap: 511 0 511
ちなみに、Fake NUMAは先月調べた8GB RAMと同じく8ノードで、ノードあたりは16/8==2GBとなっていました。
Bootloader EEPROMをアップデートしておこう
たぶん、すぐに飛びついた我々のPi 5 16GB RAMモデルのBootloader EEPROMは以下のようになっているかと思います。意外にも、最新のdefaultチャネルの2024-11-27版より古いのですが、2024-09-23版ではSDRAMの調整が行われており、16GB RAM版製造開始前ラストの調整だった可能性が考えられます。
$ sudo rpi-eeprom-update *** UPDATE AVAILABLE *** Run "sudo rpi-eeprom-update -a" to install this update now. To configure the bootloader update policy run "sudo raspi-config" BOOTLOADER: update available CURRENT: Mon 23 Sep 13:02:56 UTC 2024 (1727096576) LATEST: Tue 12 Nov 16:10:44 UTC 2024 (1731427844) RELEASE: default (/lib/firmware/raspberrypi/bootloader-2712/default) Use raspi-config to change the release.
16GB RAMモデル発売直後にも、SDRAMのリフレッシュタイミングが調整されたlatestリリースが2回(2025-01-08版と2025-01-13版)出ているので、次のdefaultリリースなんか待てない!という人は、raspi-configコマンドからBootloader Versionをlatestチャネルに変更してアップデートすると良いでしょう。
と言いたかったのですが、現時点だと、raspi-configコマンドでは2025-01-08版しか入れられないようです。こいつは1回目のアップデートなのでもう一つ新しいのがほしい状態。
Current EEPROM version 2024-09-23 or newer not found. Try updating the rpi-eeprom APT package. Install latest local pieeprom-2025-01-08.bin anyway?
このブログ記事公開から1ヶ月くらいまでなら、上記の作業の後に、こんな感じで手動でダウンロードしてからコマンドで上げれば上がります。それ以降なら、上の手順だけでも上がるんじゃないかと思いたいですね。ちなみに2025-01-14版は、起動中に次のブート順を上書きするオプションが追加されたものだそう。最近はブートローダー上書きネタがよく擦られていますね。
$ cd /lib/firmware/raspberrypi/bootloader-2712/latest $ sudo wget https://github.com/raspberrypi/rpi-eeprom/raw/refs/heads/master/firmware-2712/latest/pieeprom-2025-01-14.bin $ sudo rpi-eeprom-update -a *** PREPARING EEPROM UPDATES *** BOOTLOADER: update available CURRENT: Mon 23 Sep 13:02:56 UTC 2024 (1727096576) LATEST: Tue 14 Jan 00:16:48 UTC 2025 (1736813808) RELEASE: latest (/lib/firmware/raspberrypi/bootloader-2712/latest) Use raspi-config to change the release. CURRENT: Mon 23 Sep 13:02:56 UTC 2024 (1727096576) UPDATE: Tue 14 Jan 00:16:48 UTC 2025 (1736813808) BOOTFS: /boot/firmware '/tmp/tmp.2nAKMBoc76' -> '/boot/firmware/pieeprom.upd' UPDATING bootloader. This could take up to a minute. Please wait *** Do not disconnect the power until the update is complete *** If a problem occurs then the Raspberry Pi Imager may be used to create a bootloader rescue SD card image which restores the default bootloader image. flashrom -p linux_spi:dev=/dev/spidev10.0,spispeed=16000 -w /boot/firmware/pieeprom.upd Verifying update VERIFY: SUCCESS UPDATE SUCCESSFUL
ベンチマークも取らずにアップデートをしてしまったので、何がどのくらい変わるかもわかりませんが、まあたぶん上げたほうが良いと思います(雑〜)。
さてこれ……何をやって16GBを使い切りましょうね
16GBを使い切れなければ、何が人権じゃボケ!とスリッパではたかれそうなので、なんとかして8GB以上のRAMを使いたいところです。
前のエントリーにも書きましたが、今のところ、脱ESXiが何も進んでいない自宅サーバーから、いくつかのコンテナーと、dnsmasqサーバーを移設しようと考えています。たぶん絶対8GBを越えられないので、Misskeyあたりを持ってくる必要がありそうな気がしています。Misskeyは3人くらいしかいないのでいいですが(?)Mastodonのほうはもうちょっといるので、これは引き続きもとのホスト内での移行としたいですね。うまいこと8GBを越えられたら改めてご報告します。ご報告がなかったらそう言うことだと思ってください。
ストレージは言わずもがなNVMe SSDを使用します。今回は使い古しのSamsung 950 Pro 256GBにしました。初めて買ったNVMeですね。デスクトップで使ったけど、使用時間はたぶんたいしたことないので、まだ行けるでしょう。もちろんバックアップはちゃんとやります。移行元からバックアップジョブごと持ってくるので。ボードは、死蔵していたPimoroniのNVMe BASEにしました。もうここで使うしかないでしょ。
それ以外のケースとかは何も考えていなくて、アクティブクーラーもpimoroniでは在庫切れで買えなかったので、Pi 5用だけど薄いヒートシンク1枚でごまかしている状態です。悲惨。
NVMe BASEに合わせたPiBowが存在しないので、ケースもなあ……と思っていたら、3Dプリントでいい感じにした人がいるらしく(しかも日本人らしく)、これを使うかどうかは悩み中です。Pimoroniからケースが出ていればなあ。
まとめ
Pi 5 16GB RAMの、パッケージと基板裏の観察に妙にこだわった開封レポブログでした。
Bootloader EEPROMは、12月から1月にかけて、起動時のファンの制御が改善されて、起動中にブン回る秒数がかなり減ったので、そう言う意味でも上げておくといいと思います。
今週末は自宅鯖からこいつにサービスを移していくかあ……確定申告の準備を先に済ませてから……。