あっきぃ日誌

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Raspberry Pi 5でNVMe SSD

新年からラズピッピネタが。いや、年末のネタだったんですけど、コミケがあってですね。

Raspberry Pi 5でNVMe SSD

Raspberry Pi 5ではPCIeコネクターがついていて、NVMe SSD用のHAT+ボードがそのうち公式から発売されることになっていますが、待ちきれないベンダーからポツポツとサードパーティ製品が出現し始めています。

ユーロ圏のPineberry Piとか言うところのヤツとか

HatDrive! Top (NVMe 2230, 2242 GEN 3) for Raspberry Pi 5 – Pineberry Pi

我らがPimoroniのNVMe BASE(予約受付中)とか

NVMe Base for Raspberry Pi 5 - NVMe Base

Amazonとかにもよくアクセサリが出ている中華系のGeekwormとかから出てている模様。

Geekworm X1001 Pcie M.2 Key-M NVMe SSD PIP PCIe Peripheral Board for R

わたしはPimoroni信者なので当然彼らのやつを予約済みなのですが、GeekwormのやつがAliExpressに出ていたので、こちらもポチってみることにしました。お値段2,350円。

https://aliexpress.com/item/1005006312075034.html

25日に軽率にポチっとしたら、30日には到着してしまい、アリエクの物流どうなっとんねんとなりました……。

Geekworm X1001のレビュー。

X1001は最大かつデフォルトで2280サイズのNVMe SSDに対応した拡張ボードです。2280のところについているダボが固定なので、2242とか2230を使いたいときは自分で固定を用意しないといけないのがチャイナクオリティ。いやいや、そこいらの変換アダプターと可変できるようのネジタイプのやつ付けてくれてるじゃんね。その辺はわりと惜しい。

裏面。Suptronics TechnologiesはOEM/ODMメーカーっぽいです。X1002だとPimoroni NVMe BASEのパチもんみたいなタイプになる模様。

ユーザーマニュアルの紙の切り方が雑で声が出た。右下どうしてそうなった。というかそもそも手ちぎりっぽくてワロタ。

WIkiに使い方が諸々書いてあります。

X1001 - Geekworm Wiki

ただ、EEPROMの設定でブート順を変更するくだりはなかったので、それも別途必要でした。Jeffの動画に解説があるので見ると良いです。

www.youtube.com

Raspberry Pi Foundation(Ltd.の誤り)のPCIeの仕様公開に合わせて12/20からLED周りの設計変更をしたようですが、どうやら手元に来たやつはACT LEDだけなので変更後っぽそうです。

Dual LED Indicators:PCE: PCie - The LED will be on if the SSD is recognised; ACT - M.2 disk activity (“ACT”).
According the Raspberry Pi Foundation's specification for PCIE, we have redesigned and retained only the ACT LED indicator in the next production batch (starting December 20, 2023).

別のNVMe変換から固定ネジを拝借し、2230サイズのNVMe SSDを搭載したうえで、Pi 5に載せた様子。ActiveCoolerとぶつからない設計の模様。GPIOのところも空いているけれど、高さを稼ぐのは大変そうではあります。

ユーザー会的には特例使わない方針のため、テストは電波暗箱に放り込んで行います。まあSSDのテストなので箱の中でも問題ありませんが。

NVMe SSDから起動して、雑にhdparmとddでシーケンシャルリードライトテスト。ベンチ後に取り出したSSDがけっこうな発熱だったのでライトの方が回を重ねるごとにスピードが落ちているのはそのせいな可能性はありますが、最初のリードライトともに790MB/sはかなりアツいですね。

USBは400MB/sくらいだったので、それの倍近いと考えると、NVMe SSDでサーバー運用はかなりアリと言う気がしますね!

そのころGPIOは…

近頃、立て続けにGPIOの速度が遅いという話題を見ていて、どうもGPIO活用勢からは不満の声が出始めているようです。RP1経由になったのが原因らしいですが、どのくらい実使用上影響があるのかはわからん(暗箱の中でテストはむずい)のでなんとも言い難いですね。個人的にはHyperPixel4が問題なく使えればいいですけど、そうじゃない勢がいるらしいので大変そう。

SBCというジャンルにあるだけあって、基本はコンピューティングと考えればGPIOは多少犠牲になってもしゃあないんでしょうけど、用途が広がりまくった今となっては、ここいらで用途ごとにモデル選択の分岐が起きてもまあ良いんじゃないかなとは思っています。うすい本でモデル選びの基準については触れていましたが、GPIOの速度は盲点でした。