あっきぃ日誌

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WaveShareのRK3566搭載CM4パチもんモジュールCore3566を買ってみた

hackster.ioより。これまでRaspberry Piとかの周辺ボードとか、CM4のIOボードを多数手がけてきたWaveShareが、いよいよRK3566搭載のCM4互換ボードを発売してきたとのこと。

www.hackster.io

WaveShareのページを見るとluckfoxとの共同開発なのか、WaveShareがluckfoxブランドとして売っているのかいまいちわかりにくいですが、まあ売られています。

www.waveshare.com

CM4のパチもんといえば、PINEとかRadxaとかからもすでに色々なボードが出ていますが、Jeffが評価した結果は「これまでのラズパイのパチもんと同じく、ハードウェアと仕様は良いこと書いてるけど、ソフトウェアもドキュメントもコミュニティもなさすぎて代替にはならんで」とのことで、記事とか動画にまとめられています。

www.jeffgeerling.com

www.youtube.com

WaveShareはこれまで色々とおもろいもんを作ってきているので、つい魔が差してポチってみました。IOボードも合わせて買いましたが、これはどちらかというとCM4を乗せてメダカメラの室内の分を1台に集約したくて買っています。

Core3566は、eMMCありなし・RAM容量・無線ありなしが選べますが、今回はeMMCなし、4GB、無線なしを選択。これで38.99ドルですが、雑に1.5を掛けたら5,800円くらい、まう多分安い、安かろう悪かろうってやつなんですが。IOボード19.99ドルを足して合計58.98ドル。送料は追跡有りの6ドルで、合計64.98ドルとなりましたでした。PayPalで支払ったら9,797円と出ました。ぐぬぬ円安。


さきに結論

Jeffのコメントの通りで、Core3566も例外なくソフトウェアもドキュメントもコミュニティもアレだったので、安心して使うのはいまのところ厳しいなという感想でした。結局CM4の代替できるスペックかもしれないけど、代替として動かすまでにユーザーがどんだけ苦労するねんというOS側のクオリティの問題がデカいです。記事に出てきたのと同じRK3566チップだったのにどうして釣られてしまったクマか。まあたまにそう言うのも触ってみたかったんですよね。

ブツ

WaveShareのストアでポチっあと、YANWENで配送され、国内は佐川に引き渡し。昨日の21時に東京から発送され、翌朝(今朝)8:30に叩き起こされて受け取りました。

IOボードは以前買ったやつの、RTC抜きバージョンです。BOOTがジャンパピンからスライドスイッチに変わっていてやさしい。Core3566は、パッケージはそれっぽいデザインですが、こういうの頑張ってる暇があったら後述のソフトウェアをもうちょっとどうにかせえ。

モジュール表面。左上のチップがないところは無線、右下のチップが無いところがeMMCでしょう。左下のチップはRK809-5というPMIC。右上のカニはRTL8211F。中央がRK3566で、右がメモリです。右下のボタンは、eMMCを書き込むときに使うボタンのようですが、eMMCがないので多分使うことはないはず?

モジュール裏面……は、とくに見るところはなさそうです。


うごかす

WikiにGetting Startedがあるので、これにそって進めていきます。eMMCがないので、OSイメージを入手する以外はeMMCの章は飛ばしてOKです。

wiki.luckfox.com

が、ココで一つ罠。イメージはHDMI版とDSI版が用意されていますが、2023-06-26リリースのHDMI版はファイルが破損しており、ダウンロードしても0が3GB分書き込まれた虚無イメージになっているようでした。アホか。

$ od 2023-06-26-debian-arm64-HDMI.img 
0000000 000000 000000 000000 000000 000000 000000 000000 000000
*
30675415100 000000 000000 000000 000000 000000
30675415112

DSI版はちゃんと中身が詰まっていたため、HDMI出力は諦めてDSI版を使用しましたが、かといってこちらでRaspberry Piの公式DSIディスプレイが使えたかと言われると、今のところ繋いだだけでは動かないところまでは確認済みです。(追記)イメージは手順通りのツールで書き込む必要があり、Etcherなどではだめなようです。

起動したらDHCPサーバーのリースファイルを見てIPを特定して、linaro/linaroでSSH接続します。アア……Debian10で、カーネル4.19なんですね。メモリはちゃんと4GBありそうです。

Welcome to Debian GNU/Linux 10 (buster) (GNU/Linux 4.19.232 aarch64)
Linux linaro-alip 4.19.232 #16 SMP Mon Jun 26 09:33:31 CST 2023 aarch64

System information as of Tue Jul 11 06:05:11 UTC 2023

System load:   0.07 0.36 0.19  	Up time:       4 min		
Memory usage:  6 % of 3886MB 	IP:            192.168.xxxxx
CPU temp:      48°C           	GPU temp:      48°C           	
Usage of /:    53% of 5.9G

んでまあ、色々見て回るわけですが、なんだこのルーディレクトリは……たまげたなあ。作業途中のイメージをそのままダンプしたんじゃないかと思うレベルですが、historyは空なので一応そうではないと思いたい。もう一枚焼いてみてSSHホスト鍵が同じとかだったら絶望しますが、面倒なので未検証です。

パーティション構成もなんか謎。/userdataとか/oemにはなんか画像とか動画とかが入っていました。

linaro@linaro-alip:~$ mount | grep mmc
/dev/mmcblk1p6 on / type ext4 (rw,relatime)
/dev/mmcblk1p8 on /userdata type ext2 (rw,relatime)
/dev/mmcblk1p7 on /oem type ext2 (rw,relatime)
/dev/mmcblk1p8 on /usr/bin/bt_pcba_test type ext2 (rw,relatime)

GbEのテストをすべくiperf3をインストールしようと、apt updateを実行しつつiperf3をインストールしようとしたところ、aptが壊れており、sudo dpkg --configure -aを実行するように言われてしまいました。実行すると「Processing triggers for systemd (241-7~deb10u9) …」と、systemdだけが修復されたように見えましたが、改めてインストールコマンドを叩くと、今度はcamera-engine-rkaiqパッケージが再インストールが必要な状況と言われます。ルートにあったdebファイルのような気がしますが、付き合ってられないのでとりあえず消えてもらいました。まとめると以下のコマンドのとおりです。

$ sudo apt update
$ sudo dpkg --configure -a
$ sudo dpkg -r --force-remove-reinstreq camera-engine-rkaiq

$ sudo apt install iperf3

iperf3の実行結果は良好で、一応ちゃんと920Mbpsくらい出ていました。

あと、なぜかviがぶっ壊れています。やっぱだめなんじゃなかろうか、このイメージ。

$ vi
Vim: Caught deadly signal ILL
Vim: Finished.
Illegal instruction

SDKがあるそうなので、それを参考に自分でイメージを作る方向に行くのが良いかも。

他のOSはないんか

下調べもなく思いつきで買うからじゃんって感じですが、他のOSもサポートはかなり手薄です。

Radxa ROCK3 Model Cが同じくRK3566搭載だったので、これのUbuntuDebianイメージを試したところ、どちらでも一応起動はしましたが、Ethernetの認識が元の公式イメージとは異なるせいか別のMACアドレスで動作しており(?)、IPアドレスは取れるがpingすら不安定という状態でした。ボードが違うのでDeviceTree周りに不足があるのでしょう。

ただ、動かせるならWaveShareのやつよりはROCK Piのイメージを頑張ってゴニョって安定させたほうが安心かも……。

Armbianはどうかと思って調べたら、まずGenericイメージでは起動不可でしたし、フォーラムあたりを調べてもRK3566周りは手薄そうに見えました。Armbianが動いてくれたら良さそうなんですけどね。

つまり……CM4を買え

結論は先に書いたので、改めて言うとしても、まあ案の定というか、パチもんボードはそう言うとこやぞという感じでした。どんなに品薄でも、どんなに円安で高く見えても、Raspberry Piはハードだけでなく諸々を動かすためのソフト、サポート、コミュニティが圧倒的に強いから選ばれるわけですね。知ってた。

ただ、CM4はまだ全然出回っておりませんで……。そもそも、個人向けに大々的に卸されるのかという話も相変わらずありますが。

rpilocator.com

ところで、国内は主要なモデルが一通り常時在庫有りになりました。スイッチサイエンスさんも取り扱いが再開していて、ZeroWHだけたまに売り切れるようですが、すぐに回復するような状態にあります。

shrimp.marokun.net