あっきぃ日誌

鉄道ブログのような技術系ブログのようななにか

いまさらだけど壁スイッチをIoT(笑)したい(Pico Wireless編)

Raspberry Pi Advent Calendar 2022の7日目です。

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いまさらだけど壁スイッチをIoT(笑)したい

壁スイッチにサーボモーターを貼り付けてオンオフするやつはもうだいぶ一般に知れ渡ったIoTハックですが、うちもいよいよアレをしたくなったのでちょっと作ってみました。

ターゲットとなる壁スイッチは玄関とキッチンの蛍光灯。部屋に据え付けのやつでセルフLED化ができず、消し忘れると40W食い続ける、今となっては凶悪な電気食いです。昨今の電気代値上げがやべーご時世に……許せん!

そんな消し忘れると許せんことになる蛍光灯ですが、例えば夕食を作り終えて一通りテーブルに運んだあととかに消し忘れがちでして、いちいち消しに行くのも面倒なので結局放置しがちです。許せんのは私の方だった。

というわけで作ってみましょう。Raspberry Piしばりというわけでもないですが、Raspbery Piであれこれやってるマンとしては可能ならRaspberry Piでやりたいので、Picoと、いまいち出番のないPico Wireless Packで作ります。作る前から欠点を上げると、ESP32のSPIなんちゃらモードでWi-Fiを実現するPico WirelessPackは消費電力がZero並になってあんまり意味がなくなるのと、それESP32単品でよくね?となりがちという2点があります。あと、Picoと抱き合せの形になるので、Omnibusなんかを使わないとサーボモーターを組み合わせられず、図体がでかくなる点もあります。。Pico Wが使えたら完全解決するやつですが、Pico W、まだっすかねえ?

そんなわけで雑に設置。100円ショップによくあるヤモリグリップとかのゲル状の粘着テープを使用して貼り付けてあります。電源ケーブルの配線的な意味で隣の非常スイッチにPicoを貼り付けました。

サーボモーターのホーン的にオン・オフ両方できそうだなあと思って、サーボーモーターはスイッチ上部に配置。手動で触るときは下側を触りがちなので、これなら邪魔にならないはず。あとはCircuitPythonで前に作ったなんかをベースに雑に実装しました。

玄関の電気のスイッチをオン・オフしたかった.py · GitHub

結果。パワーがたりねえ。こんなかんじの配置で問題ないみたいなブログも多いのに、なんでや。

social.mikutter.hachune.net

サーボの場所を変えてオフだけ対応にすると、問題なく動きました。配置によって必要なパワーが違うんだろうなあ。

social.mikutter.hachune.net

というわけで、最低限の要件である「離れたところから照明をオフにしたい」は叶えられたので、ひとまずよしとしましょうか……。そもそも、こういうのって管理会社にリクエストしたらLEDのやつに変えてくれたりするのかしら。前住んでた部屋では退去の立ち会い時に渦巻の電熱コンロを見た管理会社の人に「言ってくれればIHにしてあげたのに〜」と言われて、エェ〜となったことはありましたが、消費電力が半分程度になるだけでまだ普通に使えてる蛍光灯を変えてくれるかはちょっと微妙な気がしています。

照明をオフにするだけのサーボーモーター装置に電力が消費されるのもまあまあ馬鹿らしい気はするので、どうせならZeroに置き換えつつ、結局安定動作しなくて放置されてるBルートで電気メーターの値を見るやつをこっちで動かすとかをやれたほうが良いのかも?

mikutter世界のサプライズ動画プラグイン

smhn Advent Calendar 2022の7日目です。

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smhnとは、一般的には「すまほん!!」さんですが、mikutterおよび周辺のMastodon界隈的にはmikutterのMastodonサーバー「https://social.mikutter.hachune.net/」の略称を指していることが多いやつです。

が、なにを書けば良いんだこのカレンダーはよォ〜〜

mikutter世界のサプライズ動画プラグイン

これをテキストで起こしたようなやつをmikutterでかんたんに作れるプラグインです。

messagevideo.miyabi-international.com

例えばこういうのを人力で書いていたのがプラグインで手軽に作成できます。

social.mikutter.hachune.net

プラグインはこちら。

github.com

投稿ボックスに一言ずつ改行で入れて

プラグインを実行すれば

この通り

あとはンマッ!

social.mikutter.hachune.net

すぐに投稿するモードも使えます。便利ですね。

Issue15281が登録されて2年が過ぎました。

だれも動画トゥートをembedしとらんのか?

スクロールされたのはバグで、動画トゥートをembedで貼り付けると、高確率でembedしたトゥートに強制スクロールされるというものです。

github.com

おささんが報告してから今日で報告から2年が経ちましたが、絶賛放置されています。あー、えーっと、だれも動画トゥートをembedしとらんのか……?

みたらしさんが解析をしてくれているので、たぶんあとは誰かが実装してくれれば解決しそうですが、そう、誰もやっていないので治っていないのです。

たぶん世界的に困ってるの私くらいなんだと思います。……いや、ほんまか???

だれかーーー!!!!(アクサダイレクトコーナー)

Fediverse Advent Calendar 2022の6日目

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今日はFediverse Advent Calendar 2022の6日目に参加です。

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執筆している11/18のMastodonは、RIPTwitterなるハッシュタグやらTwitterサ終なるトレンドが流て、国内でも大量にMastodonへの流入が発生して大手サーバーがアヒアヒ言っているところですが、予約投稿された今頃、流れてきた皆さんはどうなっているでしょうか。知らんけど。

今日はMastdonのissue:15281の話です。おそらく記事にアクセスした人や、ブログのトップにアクセスした人(数日の間だけですが)は何故かここにスクロールされていていい感じに記事を読み始めているはずですが、その話です。じゃあ、この記事の冒頭にスクロールしてください。

uHAT Porter Pico Type-P Rev.1(失敗編)

Raspberry Pi Advent Calendar 2022 5日目です。

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ちょっと前に作った板の話の続きです。ネタのカサ増しっぽいですが、じつはちょっと前から思いついて製作し、週末に発注していました。

akkiesoft.hatenablog.jp

uHAT Porter Picoを作ってみたものの、デフォルトのI2CとかSPIのポートが無視されていたり、BCM18とかのよく使われがちなポートにADCピンが割り当て割れていたりしていたところになんとなく微妙さみたいなものを感じていて、他の配置を考えていました。

で、考えてみた結果、PimoroniのBreakout GardenがSPIポート2つ+I2Cという構成でいい感じにPicoのピンを使用していたので、Pico用のBreakout Gardenボードと、Raspberry Pi用のBreakout Gardenボードのピンを対応させたものをベースに独自でピン配置を変換したボードを設計してみました。名付けて「uHAT Porter Pico Type-P」です。

パット見は何も変わりません。Type-Pの文字を追加したり、リセットボタン位置をちょっとずらしてみた程度です。

ベースにしたBreakout Gardenはこちら。Type-PにRaspberry Pi用のBreakout Gardenボードに載せればPico用のベースと同じように使えるはずです。

Pico Breakout Garden Baseshop.pimoroni.com

Breakout Garden for Raspberry Pi (I2C + SPI)shop.pimoroni.com

残りのピンは基本的にPicoのピンの並び通りとしましたが、ADCピンだけはRaspberry Piのピン番号の40番、つまり右というかUSB/LANポート寄りに追いやりました。いちおうデジタル入出力して使えなくもなさそうですが、HAT的に使用頻度が低そうな方に配置しています。

回路図。

ピン配置表です。

>

Pico Pi BCM Pi GPIO Pi GPIO Pi BCM Pico
------ -------- ------- ------- --------- -----------
3V3 3V3 1 2 5V VBUS
GPIO4 BCM2_SDA 3 4 5V VBUS
GPIO5 BCM3_SCL 5 6 GND GND
GPIO2 BCM4 7 8 BCM14_TXD GPIO0
GND GND 9 10 BCM15_RXD GPIO1
GPIO3 BCM17 11 12 BCM18 GPIO21
GPIO6 BCM27 13 14 GND GND
GPIO7 BCM22 15 16 BCM23 GPIO8
3V3 3V3 17 18 BCM24 GPIO9
GPIO19 BCM10 19 20 GND GND
GPIO16 BCM9 21 22 BCM25 GPIO10
GPIO18 BCM11 23 24 BCM8 GPIO22
GND GND 25 26 BCM7 GPIO17
27 28
GPIO11 BCM5 29 30 GND GND
GPIO12 BCM6 31 32 BCM12 GPIO15
GPIO13 BCM13 33 34 GND GND
GPIO20 BCM19 35 36 BCM16 GPIO26_ADC0
GPIO14 BCM26 37 38 BCM20 GPIO27_ADC1
GND GND 39 40 BCM21 GPIO28_ADC2

ア。えっと、これを今書き起こして気づいたんですけども、BCM4に割り当てるPicoのGPIOピンを間違えてますね。GPIO3にしたいやつでしたわ……。I2CのINTピンなので通常使われないピンではありますが、自作のBG-Buttonがこれじゃ使えないというね。クゥ〜、Rev.2制作決定です。

ともかく、I2CとSPIをBreakout Gardenに準拠して、ほかはなんとなく並べ、ADCは端に追いやられているのがわかるかなと思います。ADCはどうするのがいいのかは引き続きの悩みどころです。

まとめ

書いてる途中で失敗に気づいたのつらすぎ〜〜。

あと、これ(間に合えば改良版)をコミケに持ってったら売れたりするでしょうかね……?前回売ろうとしてみたボードは惨敗だったのでどうしようかなあと。。

Ogaki Mini Maker Faire 2022出展レポート!

Raspberry Pi Advent Calendar 2022の4日目です。今日あったことを書かないと間に合わんだと……!?

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Ogaki Mini Maker Faire 2022に出展しました

昨日と今日の2日間、大垣で開催されたOgaki Mini Maker Faire 2022にJapanese Raspberry Pi Users Groupとして出展参加しました。前回の大垣が2018年なので、4年ぶりの参加です。

akkiesoft.hatenablog.jp

さらにいうと、コロナ前最後の展示が2020年1月のOSC2020 Osakaなので、展示活動もほぼ3年ぶりです。やっべーーー。今回は、もともとはつぼさんが申し込んで太田さんと二人で参加するところを、あとから私も参加を決めたという次第です。優柔不断でヽ('ω')ノ三ヽ('ω')ノもうしわけねぇもうしわけねぇ。

展示物

今回のブースはこんなかんじでした。パット見は意外と3年のブランクを感じさせませんね。

Raspberry Piもこの3年の間にいろいろなものが出てきましたので、展示物も色々変わっています。私の展示物に関してはほぼ100%入れ替えになりました。普通のRPiに関してはCM4とZero2Wのみ。残りは全部Pico関連です。Ejectも今回は思い切ってなくしました。Pico Wが出たら考えます(お?)。展示物説明は、初日に並べ終わってからテキストを書き起こしてコンビニでプリントしたものをペタペタ貼り付けました。このへんは3年のブランクというよりも前からそんな調子でしたね……笑

CM4の展示はNVMe SSD爆速ブートとHyperPixelのデスクトップ環境で、特定のアプリを動かすことを目的としていなかったので結果としてやや微妙な感じになりました。が、ディスプレイの販促にはなったかも。いや、回し者か?

Zero2Wのほうは、初展示となるHQCamのデモとして、HyperPixelの丸型タイプでカメラの映像を映すだけの雑なものを展示しました。が、途中からつぼさんがEFマウントレンズを取り出して付け替え、2日目には三脚ともっとでかいレンズに交換されて、どえらい望遠カメラが爆誕しました。インパクトは抜群。

見て、この望遠ぶり。そういえば2日目は5000mAhのモバイルバッテリーで運用しましたが、1日(10:00-16:00)余裕でもちましたね。Zero2Wだしカメラもディスプレイもあったのに優秀ですね。

Picoの展示は、Pimoroniの拡張ボード各種の製品を使った作例展示と、自作の基板各種を使った展示をしました。TinyPicoKeyに関してはちょっと存在が地味だったので、説明をすっ飛ばすこともしばしばでした。あとBG-Buttonも。uHAT Porter Picoはわりと説明頻度高めだった印象です。

ノベルティのシールも3年ぶりに出動して配布ができました。良かったー。2日目最後のプレゼンテーションように用意したじゃんけん大会景品は、聴講者が少なく全員プレゼントとなったようでしたが、じつは今となってはかなり豪華なやつが倉庫にいろいろ眠っていたのを大放出していました。もっとみんな来ればよかったのにネ……!

もろもろの感想

ブースで説明しているとお客さんが途切れないまま1日が終わりそうだったので、時折ブースから脱走して展示を見て回りましたが、けっこう来客はあったかなという感じがしました。説明を熱心に聞いてくださる方も多く、何度か後ろに並んでた方が諦めてスルーしてしまうことがあり心苦くなる程度には、いろいろな方とお話できたなと思います。が、3年間フルリモートワークでほぼ無言の生活をしてきたせいで、1日喋っただけで喉が枯れきってしまう程度には喉が弱っておりピンチでした。まじやばい。

他の展示ブースをまわった感想は、アイデアが色んな方向にずば抜けた作品が相変わらずたくさんあって、すごい刺激になりました。インターネットで手軽に情報が発信できる世の中ですけど、やっぱりオフラインであって実物を見て、その場でちょっと質問してみたり、面白かったです!って一言言えたりできるのが大事なんだなあって思ってます。うちのブースでも、ピコシステムのプリセットのゲームを子供が夢中になってプレイして、親に引き剥がされてはしばらくしてまた戻ってきて遊んでたりしていて、そういうのもリアルのイベントならではの醍醐味だよなあって思うわけです。今日は二人ピコシステムのゲームにドハマリしてましたね。ええ!

弊ブースでの会話から

やはり多く話題に上がったのは「ラズパイ買えないねえ」というやつでした。私もちょうど一昨日Pimoroniで3A+の入荷通知が来てようやく追加の1台が買えたり、今日はKSYさんでPi4 8GB RAMが入荷していて、珍しく在庫がなくなるまで半日ほどかかっていたようですが、それも夜には完売していました。こういった状況がいつまで続くか、ユーザー会は所詮ユーザー会なのでただてきとうな想像をすることしかできないですが、まだまだ続きそうな気がしなくもないです。わたしはもっとCM4でネタを擦りたいですが、そいつらも入荷はしないし、そもそも技適ラベル付きの無線対応のものが存在するかもわからないしというね。

じゃあPicoでも触りますかとなると、今度はPicoWの日本の販売まだ?という話になりまして。やはりディスプレイ系の拡張ボードとかで遊んでいるとネットワーク連携がしたくなりますし、センサーとかでもネットワークがほしいところなので、みんな「どうせこれから買うならW待ったほうがいいよね」となったりしているみたいです。それはそう。総務省のDBに掲載されて少し経ちましたけど、日本のリセラー各店からのアナウンスがないので、みんな全裸待機のままこのままでは凍えてしまう〜〜。Eben〜たのむ〜〜!

あとは先述のピコシステムが新たな子どもキラーコンテンツとなってちょっと良かったです。これまではminecraft-piが子供貼り付けアプリでしたが、bullseyeでいよいよ姿を消したっぽいので、代わりになるものができたなという感想です。プリセットのゲームから自作のなにかに置き換えていくのも夢ではありますが、プリセットのも普通におもろいのであのままでもいっかという気持ちもちょっとあります。

まとめ?

2日間久々の展示活動で充実した時間を過ごせました。やっぱこれが自分がイキイキできる場所なんだなあと感じた次第です。途中からの参加表明を快諾してくれたつぼさん太田さん、遠方から遊びに来てくれたフェイミクミクとあひるさん、別の遠征の帰りのついでにふらっと来た社長、ブースに来てくれた皆さま、ありがとうございました!アッキーソフト先生の次回作にご期待ください!

……アアー、次はァ……コミケなんっすよねェ(新刊についてプランがまだないことについて目をそむける)