あっきぃ日誌

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Raspberry Piサプライチェーン近況202306

ただの所感。

pc.watch.impress.co.jp

昨年12月のアップデートに続く近況。インプレスはソースをTom's Hardwareとしていますが、Tom'sはOrganiser NewsletterとJeffのインタビュー時の発言をベースとしてあるようです。Organiser Newsletterは私も見てたし、Jeffのやつも見たあとだったので、まあだいたい似たような話を書いてるだけだなと思って見ていました。

events.raspberrypi.com

Jeffのインタビュー。だいたいImpressの記事に対するはてぶコメで言われてるようなことはJeffが聞いてくれているので、字幕翻訳を有効にして目を通すと良いと思います。例えば「RISC-Vを採用して安くできないのか!」とかもEbenが話しています。

www.youtube.com

ソニーと協力してやっと製造に全力を出せそうというのは、本当ならいい話ですね。

「Pi 4は高い、ミニPCが買える!」

このコメント多いですよね。じゃあミニPCを買えば良いんじゃないんでしょうか……。

GPIOとかカメラとかがいらなくてかつ価格メリットがないと思ったなら、素直にミニPCを買えばいいだけでしょう。その分、GPIOとかカメラとかを求めて、今でもRaspberry Piを買いたい人に回りやすくなるのならWin-Winです(?)。

世間的に「高い==1.8万」というのは、8GB RAM版の値段しか見てない(やはりPCないしサーバー需要的な見られ方をしている)からそうなるのではという気がしなくもないのと、1.8万はアキバあたりの相場であり、認定リセーラーから直接買えばおよそ1.4万くらいとなるので、ちゃんと認定リセーラーから買ってもろて……という感じです。

1.4万でも高いのは、それはそうですが、あとはもう円安と物価高の進行を恨むしかないんですよね。登場時と比較するとざっくり4000円アップのようで、他のいろいろな物価上昇を思えば、いうほど上がったという気はしないような。

あと、Pi 4でチョロっと遊ぶだけなら、8GB RAMにこだわらなくて良いです。4GB RAMで妥協できるなら認定リセーラー価格で1万ほどですから、妥協と適正価格での購入によって、最初に挙げた1.8万から8000円も安く買えることになりますよね。ハイエンドモデルを見て高いと叫ぶあたりまえ体操をやめよう。ベーシックモデルに目を向けようって感じがします。

ところで、1GBPが170円台に突入しているイギリスの、Pimoroniから4GB RAMをオーダーしても、送料込み1万ちょっとで買えます(わたしはPi4は足りてるので価格だけ調べてカートから消した)。ケースとか含めてまとめてイギリスから買うというのは、今も有効っぽいですね。


認定リセーラーってなに

知っておこう。

www.raspberrypi.com

日本では主にKSYとスイッチサイエンスと思ってもらえれば良いです。イギリスなら、私の大好きなPimoroniもそうです。それ以外から買うことは正規価格から外れたり、適切なサポートが受けられなかったりする可能性があるということになります。「KSYとスイッチサイエンスですよ」と各所で口酸っぱく言っても、いまだにアキバとAmazonを見に行こうとする勢マジで何なんだ。

https://raspberry-pi.ksyic.com/

https://www.switch-science.com/

PiZero Wは購入制限緩和中。PiZero 2Wはまだ。3A+でよくない?

数週間前からPiZero Wの入荷が各所であったようで、たとえばPimoroniでは1顧客あたり10台までの購入制限に大幅緩和されています。12月の見通しでは、5ドルの値上げの代わりに制限撤廃の可能性があるとされているため、その前段階と見ることができます。

もっとも、初代Raspberry Piとほぼ同等のPiZero Wが今からほしいかと言われると正直微妙な感もあり、場合によってはPico/Pico Wで置き換えられるプロジェクトもあるのではないかと思いますが、ちょっとした常設モノの工作類ならまだまだ事足りますし、なしではないです。

PiZero 2Wはまだのようで、rpilocatorで見てもほぼ見かけませんが、フォームファクターにこだわりがなければ、3A+が昨年末からよく流通しているため代替案としておすすめです。なぜZero2Wにこだわるんです?3A+ならWi-Fiで5GHzも使えたりするのに。

Pico/Pico Wは買いやすくなったのではなく最初から買いやすい

そもそもArduinoみたいなマイコン的な位置づけにあるPico系は、通常のRaspberry Piとは違って常にたくさん買えるはずです。

Pico Wこそ4月にはリセーラーの混雑対策のために購入制限や一時的な品切れを出していましたが、初動をこえて落ち着いた今は無制限に買えるようになっています。

先述の通り、ちょっとしたプロジェクト(センサー読んで監視ツールに送信とか)ならPicoに移植も可能だと思うなので、気軽に試して、Raspberry PiのSDカード破損リスクとかOSメンテの重さとかから解放されるのはアリだと思います。

よそのSBC

昨年製造委託契約を切られてしまったRSは、Redxaと組んでROCK Piシリーズを展開しています。技適もRSが取得しているので、わたしがもし代替の必要に迫られたらこれを試すと思います。Pi4はコロナ前から事足りてたので多分買うことはないんですが……。

Meet ROCK - Single Board Computers from Radxa

価格も悪くないので、あとは何のOSが動くのか次第って感じはしますね。いや、Pi4ともそんなに価格は変わらないか……?

shop.iothonpo.com

まとめ

  • 今からでもほしいなら週末のKSYをウォッチしておくと多分良い確率で買えると思います
  • ZeroWは回復傾向
  • 3A+は以前から回復してるけど何故か人気なくてむしろダブついてそう。いいやつなのに
  • Pico/PicoWであそべ。移植とかで擦ろう
  • ROCK Piもがんばれ、持ってないけど

Raspberry Piサプライチェーン近況202306 - あっきぃ日誌

ようやく回復するっぽい?気になったけどPimoroniとかで購入した場合、日本の技適問題とかって大丈夫なんだろうか…?(気にしなければ使うことは出来るだろうけど…)

2023/06/07 00:44
b.hatena.ne.jp

いい質問ですね……Pimoroniの場合、Pico Wはシール貼り付けがないと思うのでNGです。ノーマルPiは3A+とか4なら技適マーク本体刻印リビジョンになってだいぶ経つので問題ありませんが、Zero2Wはやはりシール貼り付けが無く、本体刻印もおそらくまだないと思われるのでNGと考えて良いでしょう。