あっきぃ日誌

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秋月の謎SoC基板付きケースに入ってたWi-SUNモジュールをRaspberry Pi Picoで使う基板の製作

これのおまけの続き。

akkiesoft.hatenablog.jp

秋月の謎SoC基板付きケースのWi-SUNモジュールを、Raspberry Pi Picoで使うためのブレイクアウト基板を製作しましたが、Rev.1ではコネクターのピン配置の向きを鏡にしてしまい失敗しました。基板データを修正して再度発注して届いたので、今度こそモジュールで遊んでいきます。

基板Rev.2がきた

ネクターの向きを修正した基板が届きました。Rev.1と比較はこんな感じ。修正とは別に、Resetピンの引き出したり、左側にはPicoで良く使うピンを引き出したりしました。LCDで電力を表示するのに使ったりすることを想定しています。

モジュールの物理搭載はRev.1に引き続き問題なし。

先にICクリップを使ってモジュールとシリアル通信が可能なことを確認していたので、ピンソケットもさくっと実装しちゃいました。

側面からはこう。構想段階ではピンソケットの間にはまればと思ったのですが、残念ながら数ミリ足りず、ボードの上に載せるかたちになりました。

裏面は何もなくさっぱりです。

Picoに搭載するとこう。しれっとアンテナも箱から剥がしてますが、裏面がベタベタなので微妙。別のアンテナを使うか……w

もう一枚は開発用としてピンヘッダを全部搭載。が、左側はピンソケットを載せないと使えないので無意味でした。この記事を書いている今はテストが終わったので、ソケットもつけましょうかね。


コードを書く

さて、弊ハウスでは、以前からUSBドングル版Wi-SUNモジュールをRaspberry Piに刺して電力の監視を運用しています。じゃあなんで箱を買ったんやという話は気にしてはいけない。

akkiesoft.hatenablog.jp

自宅動いているコードは以下の記事のスクリプトベースで、エラー処理の改善や、なんとなくコードを整理したつもりになったなどの改造が施されています。

qiita.com

秋月ケースを解析していた人の改造情報曰く、通信内容が一部違うそうなので、移植時に参考になりました。微妙にコマンドが違うことなんてあるんだ。

ゆな でぃじっく on Twitter: "MB-RL7023-11に対応するために必要な修正箇所 0追加 元:ser.write(str.encode("SKSCAN 2 FFFFFFFF " + str(scanDuration) + "\r\n")) 変:ser.write(str.encode("SKSCAN 2 FFFFFFFF " + str(scanDuration) + " 0\r\n")) 0追加 元:command = "SKSENDTO 1 {0} 0E1A 1 {1:04X} ".format(Address,…" / Twitter

これらをもとにイイカンジに移植して、Raspberry Pi Pico + CircuitPython用のコードができあがりました。↓のリポジトリに置いてあります。

github.com

書いていて気がつきましたが、Resetピンをスクリプトの開始時に「HIGH→LOW(ここでリセット)→HIGH」にしてモジュールをリセットすると、コードの再実行が確実で良かったので、スルーホール引き出しだけにして、PicoのGPIOには配線しなかったことをやや後悔しました。幸い、すぐ隣のGP15でOKそうだったので、エナメル線をちょろっと配線して対処しました。

動いた!

諸々調整やエラーの対応をしつつ、ついに動作!出力はシリアルでも見ていますが、適当なLCDにも出力して映えを演出。いや、小さくて読めねえ。いちおう、282Wと出ています。やったぜ。

なお、これ自体の消費電力は0.1Aほど。LCDを使わなければ0.6Aほど。さらにPico WではなくPicoを使えば0.03Aほどでした。ネットワークが不要なら、表示まわりは電子ペーパーと組み合わせると、消費電力少なめでメーターの値を監視できそうですね。

次?

やっと動かすことができたので、たいへん満足しました。が、基板デザイン的にはまだいじりたいなあという欲があり、Rev.3も作りたいなぁ〜!という気持ちになっています。リセットの配線も伸ばしたいし、OLEDモジュールで良くあるピン配置に揃えたりプルアップ抵抗にも対応したいです。いや、後者はもうデータ自体は作っちゃってるんですよね。あとはリセットの配線をやるだけで発注できちゃう。

でも、コネクター実装がコスト的に高いよナァと思っていたら、なぜか会社にヒートガン環境が整備されたので(なぜ???)、Rev.1の失敗基板からコネクターをぶんどって移植する練習ができるようになってしまい、なんだか機運が高まっています……??

あと、5枚のうち2枚は私、もう2枚はぶちょうと0.1t氏にそれぞれお渡ししたので、1枚が余っている状態です。私のテスト用の1枚もぶっちゃけ手放していいっちゃいいので、欲しい方がいたらお譲りできます。まあおらんと思いますが、いたらMastodonかMisskeyでお声がけください。Twitterは無視します(ひど〜い)。

ガーバーデータを公開するというのもできますが、表面実装サービスのクーポンを使って注文して5枚で約12ドルなので、そこまでしてでも作りたい方がいればという感じですネ。どうなんでしょ。これもMastodonかMisskeyで聞かせてください。Twitterは無視します(ひど〜い)。