Raspberry Pi Advent Calendar 2022 18日目です。
17日目はmayukaさんのVNC設定でした。ラズピッピの普段づかいデスクトップ環境も、面倒でHDMIを繋がないことがわりと多いので、VNCも使えるように設定してあると便利だったりしますよね。
uHAT Porter Pico Type-P Rev.2
5日目の続きです。
前回、ブログに書き終える直前に気づいた配線ミスを修正した、uHAT Porter Pico Type-P Rev.2が届きました。なぜかまた基板の厚さ設定を忘れたっぽく、JLCPCBのデフォルト値である1.6mm厚で届きました。Rev.1は1.2mm厚にできたのに……かなしみ。まあ、Pi Zeroのケースを流用しようとかしなければ問題にはならないはずですが。
ピン配置は以下の太字の部分が修正されました。GPIO3と2を入れ替えただけです。INTピンなんか無くても困らんわという場合にはRev.1でも良いのですが、まあRev.1もどうせ5枚しか作ってないですしね……。
Pico | Pi BCM | Pi GPIO | Pi GPIO | Pi BCM | Pico |
------ | -------- | ------- | ------- | --------- | ----------- |
3V3 | 3V3 | 1 | 2 | 5V | VBUS |
GPIO4 | BCM2_SDA | 3 | 4 | 5V | VBUS |
GPIO5 | BCM3_SCL | 5 | 6 | GND | GND |
GPIO3 | BCM4 | 7 | 8 | BCM14_TXD | GPIO0 |
GND | GND | 9 | 10 | BCM15_RXD | GPIO1 |
GPIO2 | BCM17 | 11 | 12 | BCM18 | GPIO21 |
GPIO6 | BCM27 | 13 | 14 | GND | GND |
GPIO7 | BCM22 | 15 | 16 | BCM23 | GPIO8 |
3V3 | 3V3 | 17 | 18 | BCM24 | GPIO9 |
GPIO19 | BCM10 | 19 | 20 | GND | GND |
GPIO16 | BCM9 | 21 | 22 | BCM25 | GPIO10 |
GPIO18 | BCM11 | 23 | 24 | BCM8 | GPIO22 |
GND | GND | 25 | 26 | BCM7 | GPIO17 |
27 | 28 | ||||
GPIO11 | BCM5 | 29 | 30 | GND | GND |
GPIO12 | BCM6 | 31 | 32 | BCM12 | GPIO15 |
GPIO13 | BCM13 | 33 | 34 | GND | GND |
GPIO20 | BCM19 | 35 | 36 | BCM16 | GPIO26_ADC0 |
GPIO14 | BCM26 | 37 | 38 | BCM20 | GPIO27_ADC1 |
GND | GND | 39 | 40 | BCM21 | GPIO28_ADC2 |
早速組み立て。手持ちの基板に直付けして良いPicoがなくなったのと、PicoWが出る気配も相変わらずなさそう(イギリスはそろそろホリデーシーズン突入で仕事も収まる頃かと思われるので、年内は絶望的でしょうね)なので、今日秋葉原でノーマルPicoをゲットしてきました。ぐぬぬ……。
Picoの貼り付け方は、スルーホールにいくつかピンヘッダーをプスプス刺して固定しておいて、ピンを差し込んでいないところを数カ所をはんだ付けして、ピンを外して残りをはんだ付けするような流れになります。はんだ付けのコツは、パッドにハンダを流し込んでから、Picoの側面の凹んだところをハンダゴテでなぞる感じです。
Picoを付け終わったら、ピンヘッダーとリセット用スイッチをそれぞれはんだ付けして、完成です。
で、いざテスト。先日OMMF2022で展示に使ったスクリプトをPicoに流し込んで、pHATサイズのBreakout GardenのボードにBME280センサー(I2C)、240px四方のLCDモジュール(SPI)、自作ボタンモジュール(INTを使ったやつ)を差し込みます。
ボードをType-Pボードに載せて実行!動いたーーッッッ!!!ボタンの動作も問題なく、センサーの読み出しもバッチリでした。完全に勝利しましたね〜。
もうひとつ、HATサイズのボードでも問題なく動作します。
SPIのもう一つの方も、CEピンの値をGP17(CE1・pHATのSPIとHATの前側相当)からGP22(CE0・HATの後側相当)に変更すればもちろん動作します。
そして、Pico Breakout Gardenでももちろん動作します。
もいっちょ
動いたのは良かったのですが、こんなかんじで毎度基板にPicoを貼り付けていると、何枚Picoがあっても足りなくなるので、Picoを貼り付けるべき場所にピンソケットを実装したバージョンも作ってみました。こんな感じ。
こうすれば、ピンヘッダー付きPicoを差し込んで使えるようになるので便利かもですねというものですが、Raspberry PiのGPIOピンヘッダーの高さが足りなくなるので、Booster Headerで適当に調整することにしました。
Booster Headerはこれ。この用途じゃなくても2個くらいあると便利です。
Booster Headershop.pimoroni.com
あるいは、こういうピンヘッダーを使うとかなんでしょうかね……?
さておき、これでもちゃんと動作します。あくまでも作業用なので、見栄えについてはご愛嬌です。
これを再来週頒布します
というわけで、再来週のコミケでは、uHAT Porter Pico Type-P Rev.2と、先に作ったRev.1のあまりと、更に前に作った別のピン配置であるuHAT Porter Pico Type-Sの余りを頒布します。価格は……基板とリセットスイッチのセットで、300円くらいでどうでしょうね🤔?リセットスイッチはそのへんで気軽に買えないやつをチェイスしてしまっているためセットにします。Picoとピンヘッダーは各自でご用意ください。
Type-P Rev.2は5枚、Type-P Rev.1は3枚、Type-Sは2枚と、それぞれ中途半端な枚数ですが、どのみち数は少ないので売り切れの際はご容赦ください。たぶん1枚も売れないと思ってるけど!
サークルスペースは2日目の12/31(土)西さ-26b「こくだランド」です。他の売り物は前回全く売れなかったミニ自作キーボード基板各種、上にもちょいちょいでてきた自作ボタンモジュール、残部を廃棄したけどまだちょっと残ってる既刊各種を処分価格にして頒布などを考えているところです。
新刊らしい新刊はなしで、uHAT Porter Picoの使い方と作例的なペーパーかコピー誌的なものをちょっと作成予定です。
よろしくおねがいしますー。