5月にRaspberry Pi 4のUSBマスストレージデバイス(以下USB MSD)ブートのベータ版が出た話を書きました。
6月にはeepromがstable扱いに変わり、Raspberry Pi OS(Raspbian)のファームウェア待ちになっていたのですが、いつの間にかファームウェアもaptで降ってくるようになっていました。よって、rpi-updateをしなくてもUSB MSDブートができるようになりました。
ただし、Raspberry Pi OSのディスクイメージが更新されていないため、USB MSDに書き込んだRaspberry Pi OSを最新にするには、Raspberry Pi 3B+か、MicroSDカードにbootcode.binだけ書いてRaspberry Piに差し込んだ環境を使ってUSB MSDブートして、apt upgradeしてやる必要があります。
また、eepromがstableになったとはいえ、rpi-eeprom-updateの自動更新はcriticalが対象のため、/etc/default/rpi-eeprom-updateを書き換えてからeepromの更新を実行します。
$ sudo vi /etc/default/rpi-eeprom-update (criticalをstableに書き換え) FIRMWARE_RELEASE_STATUS="critical" ↓ FIRMWARE_RELEASE_STATUS="stable" $ sudo rpi-eeprom-update -a
さらにブートオーダーの設定も必要です。以前書いた記事の手順にそいつつ、ブートオーダーにUSB MSDを足した変更作業をします。
# PXE, USB MSD, SDの順の例 BOOT_ORDER=0x241 # USB MSD, SDの順の例 BOOT_ORDER=0x41
以上の手順でUSB MSDブートが可能になるでしょう。eepromがcriticalリリースになってディスクイメージが更新されれば、手順はブートローダーの設定のみになって簡単になりますが、待てない人はやってみると良いでしょう。
USB SSDを用意すると結構感動できるパフォーマンスになるので、個人的にはけっこうおすすめです。春にお誕生日プレゼントで頂いたバッファローのコンパクトなUSB SSDがいい感じの組み合わせだったので小さめの容量で買い足そうか迷っているところです。これね。
バッファロー SSD 外付け 250GB ポータブル PS4対応(メーカー動作確認済) 超小型 USB3.2Gen1 モスブルー SSD-PSM250U3-B/N
- 発売日: 2020/03/20
- メディア: Personal Computers
(書いたあとで結局ポチった)