Raspberry PiにVGAセカンダリ出力を増やすGert VGA 666が届きました。
9月に見つけてkickstarter経由で出資していたものです。もともとオープンハードとして公開されていたものを共同購入するような形でスタートしたものだったので、プロジェクトがポシャることなく無事に届きました。
Gert VGA 666 Kit - Hardware VGA for Raspberry Pi by Pi Supply — Kickstarter
元のオープンハードとしてのプロジェクトはGitHubにあります。元気な人はここから基板データをもらって、基板から自作することもできます。
早速開封!
> パーツだけ <
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そう、これ、パーツだけの販売なので組み立てはセルフサービスです。組立方法も、GitHubの方のドキュメントを参考に組み立てます。ちょっとしんどかったのは、抵抗のカラーコードが読みにくかったこと。無理に目視せずテスターで調べて分類しました。
組み立ての様子。抵抗の数が多いのでつけ間違いに注意が必要なのと、半分くらいのところで一旦はんだ付け・足切りをしないと、足が邪魔で作業しにくい感じでした。抵抗を付け終わったら、VGAとGPIOのコネクタをそれぞれはんだ付け。とにかくはんだ付けが多い一品です。が、抵抗とピンだけで住む辺り、やはりアナログなんだなあと思う次第(?)。
そうして完成。
ソフトウェア周りの設定もドキュメントに記載されていて、おおよそ2ステップです。
- GitHubリポジトリのsetup/dt-blob-dpi.binをダウンロードして、SDカードのbootパーティションに/boot/dt-blob.binとして配置する
- /boot/config.txtに設定を記述する
# (2015/09/25追記)/boot/overlays/vga666-overlay.dtbがあったらこれを記述 dtoverlay=vga666 enable_dpi_lcd=1 display_default_lcd=1 # 1024x768 60Hzの例 dpi_group=2 dpi_mode=16
dpi_modeは、hdmi_group=2 (DMT)の時のhdmi_modeと同じ値になるようです。値の詳細は以下を参照します。
ここまで出来たらいよいよ起動。おお、表示された!起動のところからバッチリ出ていて、大変に良い感じです。
ドキュメントにもあったとおり、Minecraftの描画もバッチリ。
欲しくなった!という方は、Pi Supplyから購入できるようになったようなので、こちらからどうぞ。
Gert VGA 666 - Hardware VGA for Raspberry Pi - Pi Supply
このボードのおかげでVGA出力もバッチリになったっぽいので、HDMI-VGA変換とかRCA出力とかを考えなくても良くなりそうです。が、欠点があって、PiBOWケースとは相性があわないため、私の場合はケースをばらして素のRaspberry Piの状態で接続しないといけなさそうというところでしょうか。これはまあ、HAT規格に準拠したバージョンができれば良さそうですね。先述の通りオープンハードなので、基板サイズと若干の配置を変更すればできそうです。私はできるかわからんですが。