早く寝たいので雑に書く。いや、1時半。ておくれだ。
公式電源のPSE問題
Pi 5が日本で出た時、公式電源は同時に発売開始されませんでした。つまり、Pi 5に5V5AのPD電源を供給する合法な手段は、日本には今のところないっぽい(個人輸入の各人の解釈により、っぽいで濁しています)ということになります。5V3AじゃUSBポートに電気たくさん使わせてくれないモードになるし、NVMeも5V3Aで動かないことはないけど大丈夫か?って感じになるしで、ちょっと悲しみポイントですね。
公式電源を日本で合法に販売するにはPSEマークの印字が必要ですが、これは日本の企業が取得する必要があり、じゃあ誰が取るねん〜というところが課題っぽいですが、そのへんが解決していないということなんでしょうね。
しかし、実は12月に日本向けの認証が取得されていたらしく、日本の証書がRaspberry Pi Product Information Portal (PIP)にアップロードされていました。気にしてなかったわ。
しかししかし、認証は日本企業による取得ではなく、製造元のカンボジア(!)の企業によるもののようなので、直接これをもって日本で合法!ということにはならなさそうですが、ググった感じでは、日本の企業がPSEの対応をするときは、これをベースに対応を行っていくっぽそうな雰囲気でした。このあたり、技適よりもわかっていないので、本当にそうなのかは不明ですが……。
とにかく、公式電源はまだだけど、日本向けに何もしていないことはなかったっぽい、という話題です。あんまり中身はなかった。
そういえば、公式電源もサンプルがあったことを、どこにも書いていないことに最近気づいたのですが、こんな感じです。Anker Nano II 30W電源の倍くらいのサイズがあって、本番で常設する以外で使う気がちょっと起きないかも……。たのむAnker、Pi 5フレンドリーな小さい電源を出して……!
ちなみに、私が手元でPi 5を動かすときは、AnkerのUSB-Ax5ポートの電源から5V2.4Aで供給してNVMeブートまでやらせていますが、一応動いています。わるいなあ私。
Pi 5のブートローダーEEPROM
Pi 5にもPi 4と同じくブートローダーEEPROMがあります。お手元に届いたらまずはEEPROMイメージの更新をすることをおすすめします。
普段はGithubにコミットされるファームウェアの更新情報を、自作のRSS化スクリプトを通じてRSSリーダーでウォッチしているのですが、1月頃からGithubのHTML構造が変わったせいかスクレイピングに失敗して1ヶ月ほど取りこぼしていました……。
直近は、Pi 4にもあったネットワークインストール機能の実装、SDRAMのリフレッシュ間隔の調整による4GB RAMモデルと8GB RAMモデルの間で起きていたパフォーマンス差の調整(8GB RAMの方が遅くなるケースがあった模様。Issue自体はまだOpen)、WD Blue SN550 NVMe SSD向けのワークアラウンド対応などがあったようです。
ネットワークインストーラーをPi 5で起動した図。Pi 4と同じく、起動時にキーボードのShiftキーを押しっぱなしで呼び出せます。
この記事の投稿時点でのイメージは、Latest(とにかく最新版)、Default(出荷時にインストールするような安定版リリース)ともに2024/2/16版が最新です。LatestかDefaultかを切り替えるには、raspi-configコマンドで、Advanced Options→Bootloader Versionから変更します。
で、EEPROMイメージをアップデートするときは、OSを最新にしてからrpi-eeprom-updateコマンドを実行して、OSを再起動します。
$ sudo apt update && sudo apt upgrade $ sudo rpi-eeprom-update -a
Pi 5のPMIC
そういえばよくみたらPMICのメーカーの刻印がRunesasになっていました。
昨年イギリスでもらってきたサンプルはdialogになっていたので、ロットが変わって、買収前の社名から買収後の社名になったようです。めちゃくちゃ細かくて、実使用上何も変わらない話ですけどネ。
dialogのPMICは、Pi 4の途中のリビジョン以降でも採用されています。こちらももしかするとそのうちRunesasになっていくかもしれませんね〜。