夏頃にインプレスあたりにニュースが出ていて気になっていた、バッファローの新しいUSB SSDを買ってみました。
Raspberry Pi用のつもりだったので250GBモデルを選択、ヨドバシで5,380円でした。NVMeのバカ安さを考えるとお高めにも感じますが、NVMeより小さくてUSBに直結できるところに価値があるわけです。NVMeをUSB変換してもなかなかこのサイズにはなってくれませんからね。
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000001008000942/
Amazonだとこっち
パッケージ
バッファローって感じのパッケージ。
中から本体を出すと、期待通り小さい本体が出てきましたが、どちらかというと「は??パッケージデッッッカ!!?!?!」って声のほうが漏れてしまいました。パッケージデザインと説明書のためだけのこのサイズの箱になったと思うと……なんかこう……。
まずはCrystalDiskMarkで
さておき、まずはCrystalDiskMarkで計測。マシンはLenovo M75q-2を使用しました。カタログ性能的には、読み込み600MB/s、書き込み500MB/sくらい行けるようですが、ざっくり400MB/s・330MB/sって感じでした。まあでもこんなもんかな。
社のSlackに貼ったら、なんか毎回絵違くない?って言われましたが、なんか選べたような気がします。
Raspberry Pi 4
続けて本命のラズピッピ。USBブートで起動しつつ試します。やっぱりコンパクトでいいですね。
雑にシーケンシャルだけ計測しました。結果は読み込み250MB/s、書き込み169MB/sでした。USB3.0とは言え、さすがに性能を出し切るまでは行かないもよう。300MB/sくらい出るかなと思ってたので、そうだったっけかな、という感想。
$ sudo hdparm -t /dev/sda /dev/sda: Timing buffered disk reads: 760 MB in 3.01 seconds = 252.85 MB/sec $ dd if=/dev/zero of=zero.img bs=1M count=1000 1000+0 records in 1000+0 records out 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 6.18889 s, 169 MB/s
Raspberry Pi 5
たぶん本命。例によって電波暗箱にぶちこんでテストをします。なお、USBブートにあたっては例によって5V3A電源でブートするためにusb_max_current_enable=1オプションを入れています。(追記)このRaspberry Pi 5はお預かりしているサンプル品です。
hdparmとddの結果は、読み込み390MB/s、書き込み327MB/sでした。おっと……Windows並みの速度が出ていますね。
$ sudo hdparm -t /dev/sda /dev/sda: Timing buffered disk reads: 1172 MB in 3.00 seconds = 390.38 MB/sec $ dd if=/dev/zero of=zero.img bs=1M count=1000 1000+0 records in 1000+0 records out 1048576000 bytes (1.0 GB, 1000 MiB) copied, 3.20452 s, 327 MB/s
ランダムも見たくなったのでここのスクリプトで計測。ただし、結果を作者のポータルに送る機能が含まれていたので、削らせてもらいました。許せ。
結果は以下の通り。hdparmとddのパラメータが違うのか、シーケンシャルで上記よりも低い値が出ましたが、それでも読み込み353MB/s、書き込み247MB/sを記録。
ランダム性能は読み込み20MB/s、書き込み40MB/sと、これはWindowsのときとだいたいおなじ速度が出ることを確認できました。
Category Test Result HDParm Disk Read 353.42 MB/s HDParm Cached Disk Read 330.84 MB/s DD Disk Write 247 MB/s FIO 4k random read 31950 IOPS (127800 KB/s) FIO 4k random write 31030 IOPS (124121 KB/s) IOZone 4k read 20576 KB/s IOZone 4k write 37278 KB/s IOZone 4k random read 20466 KB/s IOZone 4k random write 39969 KB/s
発熱具合
こんだけ小さいと、使い込んだときの発熱が気になりますが、抜き取った直後に触った感じでは、端子カバー部分が暑いけど触れなくはないくらいでした。10年くらい前にRaspberry Piで使ってたUSB無線LANドングルに比べれば全然マシなレベル、と言って伝わるのかどうかはわからんですが、そんな感じです。
Pi5で使ったあとに至っては、ファンを付けながらの計測だったので風が回ったおかげか、ぬるいくらいでした。やるやん……。
まとめ
これはもう、Raspberry Pi用ですね。Pi 4でも実用的な速度ですが、Pi5だと最近のPCと同じくらいのUSB転送速度を出せるので、どっちにでも使ってヨシ!という感じです。MicroSDほどではないもののやはり小さいので、無くしそうなのはやや心配ですが、どれかのラズピッピに挿しっぱなしにでもしておけば良いかも。
250GBなんてラズピッピに使っても余るわってときは、イメージ書き込み時にパーティションをいじって余った部分をExFATにしておくのは手です。そういえばこれで紹介したUSB SSDも現役ですが、これよりだいぶ小さくなったので本当に良いですね。
こんな親指の先サイズで250GBで400MB/sくらい実測で出るUSBデバイスだなんて、256MBのUSB2.0メモリを3,000円で買って満足していた子供の頃に想像できただろうかねェ……。