されましたね。
Pi 5のテストと並行して、RPi OS Bookwormのテストにも参加していたので、すこしバグ報告とかで貢献しました(たぶん)。ほめてね(こら)
Wayland化急ぎすぎじゃね
RPi OS Bookwormでは、とにかくWayfire採用によるスッタモンダがでかいので、そのへんにしばらく注意という感じです。Wayland元年急ぎすぎじゃね。ただし、記事の通り、Waylandが起動するのはPi 4/5のみで、それ以外はまだX11+Openbox WMが引き続き起動します。
見た目を揃えるために多大な労力を費やして投入されたのが、wf-panel-piです。lxpanelと同じ用に動くためにかなり頑張って作り込んだようです。結果、こいつのGithubリポジトリは、かつてプラグインごとに作られていたリポジトリとかが全部合体しており、カオスです。NetworkManagerの設定UIとかもそのまま取り込んであるので、こんな管理方法で大丈夫かという感じ。ここはGit submoduleの使い所のようにも感じましたが、あれはあれで面倒とは思うので、まあこれからなんでしょうか。
VNCについて。RealVNCに変わってwayvncが採用され、こいつが生成する鍵がRealVNCクライアントで使えないため、RealVNCクライアントでは接続できなくなりました。鍵なし、つまり暗号化しないで接続するように設定をいじると使えますが、セキュリティ的に微妙になります。代替としてTigerVNCクライアントが使える旨ブログで紹介されているので、そちらに移行、ということになりそうです。うーん、なんとなくRealVNCクライアントのほうが好きなんだけどなあ……。あと、これもPi 4/5での話で、X11の環境ではRealVNCが動くようですが、これも32bit版ではRealVNCが動かず、アップデートを持っているようなので、このあたりは注意がいりそうです。
HyperPixelシリーズとBookworm(HyperPixelの設定メモ最新版)
地味に一番気にしていたやつ。手元のHyperPixelシリーズでBookwormのデスクトップが出るかの検証はわりとこまめにやっていて、このへんは報告して修正してもらったりしたポイントの一つです。
回転もできますが、Wayland上の設定は人間がやらないといけないのと、USBポート側を下(180度回転)にした時だけマウスカーソルが反転する謎現象が起きたりもするので、この辺はまだ報告の余地があるのかもしれません。
# 縦:SDカードスロットが下 dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel4 # 横: GPIOポートが下 dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel4,rotate=90,touchscreen-swapped-x-y,touchscreen-inverted-y # 縦: LAN/USBポートが下(なんか動かない。要検証) # dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel4,rotate=180 # 横: 電源/HDMIポートが下 dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel4,rotate=270,touchscreen-swapped-x-y,touchscreen-inverted-x
円形ディスプレイのHyperPixel Round 2.1も動きます。実はBullseyeのLinux 6.1になったあたりから動かなくなっていたっぽいんですが、Bookwormでは復活してます。Bullseye側も修正されないかなあ、チラッチラッ。なお、タッチ機能は以前から引き続き使えないみたいですが、まあ許す(ええんか)。
# 横: 電源/HDMIポートが下 #dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel2r # 縦:SDカードスロットが下 dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel2r,rotate=90 # 横: GPIOポートが下(こいつもカーソルが逆になる模様。ここでrotateをつけずに、デスクトップで回転させるのはOK) #dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel2r,rotate=180 # 縦: LAN/USBポートが下 #dtoverlay=vc4-kms-dpi-hyperpixel2r,rotate=270
正方形のSquareについては、私が持っているリビジョンはBusterまでのサポートだったらしく、BullseyeすらNGでした。買い直そうにもOut of stockが続いていてやや心配。ぐぬぬー。なんか手半田で修正できるらしいのですが、Gadgetoid氏が手順を作ってくれるのはいつの日か(多分同じくBookworm対応とPi5対応で忙しいんじゃないかな)。
NetworkManager
もう名前を挙げましたが、NetworkManagerがついにやっとデフォルトのネットワークコントローラーに採用されました。昔からdhcpcdをふっとばしてNetworkManagerをいれてたマンとしてはありがたい限り。デスクトップでの設定は、カンタンなところではこれまでと変わらないようです。
コマンドはちょっと覚えるのが大変ですが、慣れれば慣れるのと、スクリプトでも組んでしまえば楽できたり、設定ファイルを直接配る荒業もあるので、なんとでもできます。私の場合は、無線LANの設定はAnsibleで配っていたりするので。
サウンド回り
PluseAudioからPipeWireというものに置き換わっていたそう(しまった、その辺触ってなかった)。ラズピッピでサウンドってDACを載せてI2Sで云々するときしか使う印象が無いのであれですが、この辺もそのうち触っておかんとですね。。
Debian Bookworm自体の変更もある
一番驚いたのは、syslogがなくなってjournalctlを使ってねに変わっていたこと。たしかに、ログが二重記録されていたのはそうですが、systemdに乗っかってないやつのログはどうなるんや……どうにかなるんだろうか?みたいなのとかはあるみたいです。
動かんとかあれば公式フォーラムへ
フォーラムに日本語でも書くと拾われる確率があるので、Twitter……いやXだったか、ともかくSNSで愚痴るよりも、ここに書いてワンチャン貢献していきましょう。もちろん英語の方で報告するも良いです。
そうだね、さっきのrotateのやつ報告しようね(ブーメラン刺さっ太郎)
あるいは無理せずLegacyを使おう
Legacyリリースは今回も引き続き提供されていますが、BullseyeがLegacyとなって、Busterはサポート外となりました。Busterユーザーの方はぼちぼち移行を検討しましょう……ウッ!うちもちょいちょいBusterあるわァ……!