11月末くらいに発売されたRaspberry Pi 4 Caseにつける純正後付けファンを買いました。いつものPimoroniで買うのもそろそろ送料がきついなあ〜とおもっていたところ、RSコンポーネンツさんで売られていたのでクリスマスくらいにポチポチしていました。
SC0448 | Raspberry Pi 4 Case Fan | RS Components
さすがに年内には間に合わなかったようで、今日到着しました。
中身
中身はファンとヒートシンクのみ。ケース本体は別途買って持っている必要があります。リリース時の説明にあるように、あくまでもケースファンはオーバークロッカーとか常時高負荷運用したい高度なユーザー向けだからです。さておき、今回はヒートシンクは使わないのでスルーしますが紙で巻いて保護されていて丁寧ですね。
取り付け
買った理由というか、主な関心が「どうやって取り付けるのか」だったのですが、つけて納得。ケースのフタ側の、爪がある部分にたまたま(?)あった溝にアタッチメントのようにケースファンのパーツをはめ込んで取り付けるという感じでした。すげー偶然の産物なのでは🤔!?
こんな感じで
カチッとハマります。これは正直感動した。
配線はパッケージにあるとおりに接続しておけばOKです。電源の2ピンはくっついてますが、青いケーブルは分かれています。ファンのオンオフコントロールが不要なら配線しなくても良いですし、図の通りの配線ではシリアルポートとかぶるのでシリアルと同時に使いたいのであれば別の開いてるピンに振り替えることも可能です。ここもうまくできてますね。
動作音
動作音はこんなかんじ。動画では音が小さいですが、やはりというかファンが小さいので、甲高い音がわりと耳障りな印象です。忘れた頃に「ン?耳鳴りしてる?」と思って耳をすましたらこいつでしたみたいな感じです。静かな家で常用する系ではなさげという感想です。
これならPimoroniのFan SHIMのほうが静かですが、Fan SHIMに使われているAVCのDATA0307R5Hファンも個体差とか経年とか取り扱い方次第でうるさくなりがちなので、小さいファンの宿命という感じはします。あとFan SHIMは抜き差し回数でスルーホールが弱って接触不良になりがちなのも辛い(ピンソケットつけちゃえと言われればそのとおりではある)。
冷却効果
F@Hをぶんまわし中の環境でてすとしてみました。まずはケースファンをつけて動かしたところ、温度はこんなかんじでした。
pi@fah1:~ $ vcgencmd measure_temp temp=74.0'C
ファンの電源を抜いて数分放置すると、10℃くらい上がりました。確かに冷却効果はあるっぽいですね。
pi@fah1:~ $ vcgencmd measure_temp temp=83.0'C
Fan SHIMに付け替えてケースのフタを閉じて、また数分放置して結果はこちら。ケースファンよりも若干冷却効果は薄めです。ケースファンは一応USBポート側のすき間から吸気してHDMIと電源ポートのすき間から排気するようにできているので、この差がちゃんと出ているようです。すごい。
pi@fah1:~ $ vcgencmd measure_temp temp=76.0'C
ただし、フタをしなければこのとおりFan SHIMの圧勝となります。ケースファンはフタを開けて使う運用はできないので、比較はできません。また、季節的な問題もあると思われるので、夏に同じ結果になるかどうかはやってみないとって感じでしょうか。
pi@fah1:~ $ vcgencmd measure_temp temp=58.0'C
最後にフタを開けてファンなし。だいたいもとに戻りました。
pi@fah1:~ $ vcgencmd measure_temp temp=82.0'C
この結果は付属のヒートシンクを使っていない状態なので、ヒートシンクをつければ各状態とも少し数字が変わるかもしれません。ただ、数字の動きが鈍くなる程度で誤差っぽくなりそうな気もしますし、PimoroniがFan SHIMでテストしたときにはヒートシンク無しでファンの風を直接SoCに当てたほうが冷えると言っていたので、ひとまずはこんな計測でいいような気もしています。
まとめ
設計はすごい面白かったけど、ケースはPiBow派なので、わたしはFan SHIMを使います……!