ぺかそさんの自作キーボードを見ていて、いつか作ってみたいなーと思ってはいたものの、さすがにフルキーとか空中配線とかはやる気がせず眺めているだけだったのですが、私が描いたミクさんでキーキャップを作ってもらったりしたのがいくつかあるし、なんか小さいキーボードなら作れるかなと思って探したらいい感じのものを見つけたので、作ることにしました。
イメージしていたのはこのネタ画像。
実際にはこうなりました。
基板はオープンハードウェアで4-packという4キー分のキーボード基板がありました。
ただし基板を発注するためのガーバーデータが公開されているだけです。
Misc/4pack at master · di0ib/Misc · GitHub
ので、基板データとともに紹介されていた発注方法に従って、EasyEDA.com(JLCPCB)基板を発注しました。
初回のみ?10枚を送料込み2ドルで発注できるとかいう頭のおかしい価格だったのですが、せっかくなので基板の色を青に変えて+10ドルの12ドルで発注。しかしちょうど春節が始まったので製造が始まったのは春節が開けた2/24くらいから。なんと、オーダー一覧ページから進捗が細かく確認できる!しかし、最後の発送は追跡番号が案内されたのに関わらずこの進捗記録がつくことなく手元に来てしまったので微妙にツメが甘いのがくすっときました。
そして昨日到着。
なぜかペンのノベルティつきでした。
そして基板。プチプチとビニール袋のあいの子みたいな袋に真空パックされてます。
基板!青い!
一方、キースイッチ等別の部材は1月くらいから徐々に調達していました。
キースイッチは秋葉原の千石電商で用意。キーキャップ付きで180円です。どうせお遊びなので茶軸3つと青軸1つの構成にしました。キーキャップは別のキースイッチを入手してまた作りますかね(沼)。
キーボードコントローラーはPro Microと呼ばれるAtmega32U4を搭載したArduino互換ボードです。dx.comとかAitendoでピンヘッダ付きのが700円くらいで買えます。360Ω抵抗*2もaitendoで調達。ネジは西川電子部品からM2のネジ10mmのスペーサーとナットとワッシャーを用意。
組み立て。まずは基板を点線のところでミシミシ折り取って3つのパーツに分け。バリを削り取ります。爪切りとかニッパで切り取ってからヤスリで削ると楽。
基板に抵抗とピンヘッダを取り付け。長い方のピンはのちのちニッパーで切るので、最初からロープロファイルのピンヘッダを用意して使ったほうが良かったかもしれません。
シャーシになる板にキースイッチをはめ込んで、LEDを差し込みます。LEDは結果的にはあまり光らなかったのでいらんかったかもしれない。
そしてうら返して基板を取り付けて、はんだ付け。キーキャップをつけると足になって楽。
ピンヘッダにPro Microを差し込んではんだ付け。最後に余ったピンをニッパーで切り落としましたが、それでも底の板をつけるにはピンがあたってしまったので、ワッシャーでスペースを稼いでなんとかできました。
Arduinoに書き込むプログラムは冒頭のリポジトリに置いてあるので、これを使いました。キーボードのキー割り当てはHIDライブラリのヘッダーファイルを参考にしました。
HID/ImprovedKeylayouts.h at master · NicoHood/HID · GitHub
これでキーボードの完成です。試しになんか打ってみました。
最終的にはmikutterで複数キー入力するようなショートカットキーを割り当てて運用を始めたところです。また適宜いじって遊びたいと思います。
という感じで、1月くらいからちまちまパーツを集めていた自作キーボードづくりが完結しました。フルキーボードは流石に作らないと思いますが、(他人のデータだけど)基板発注とか新しいチャレンジができて楽しかったです。
余った基板は、ぺかそさんとか、OSC後にアキバを回ったときに沼に突き落とされてキースイッチを買わされたとしぁ氏、あひる焼きさんに配ったりします。その後はまあOSCとかで配ってみますかね?
あと、ドキュメント的なのはここにもまとめていくつもりです。