あっきぃ日誌

ラズピッピブログのようなオタクブログのようななにか

Raspberry Pi Pico 2が出た

でたわね

www.raspberrypi.com

raspi.jpの方にもいつも通り書いてあります。

www.raspi.jp

今回めずらしく現地時間16時発表になったので、日本的には0時発表になり、きりが良いんだか、もうみんな寝る時間だから間が悪いのかみたいな感じでしたが、まあなんとかリリースの瞬間を見れて良かったという感じです。

今回のポイントは、RAMの容量が増えたあたりがデカいかなと思いつつ、CPUのクロックが上がりながら消費電力は若干下がっているあたりとかも、実はすごいんじゃないかなと思っています。あとは、排他利用ですがArmとRISC-Vを選べるあたりは面白いのかも知れません。PIOは詳しくないんですけど、PIOやってる人からすると8から12に増えたのは嬉しいらしいとか、Securebootがついたりとか、色々増えているようです。

今回もサンプルが……あったんですが、たぶん見せられないリビジョン(他に出してる人がいたら出そうと思いましたがいなかった)なので自粛しています。あと、pico-sdkを普段さわっておらず、Python系かArduino系しかさわってこなかった影響で、ほぼ使いこなせずという状態でした。非常に惜しい。勉強します……。

あと、RP2350のチップ単体の話題で見ると、AとBの2種類に増えて、AがPico2に載ってるやつ、Bの方はGPIOとかPWMが増えているやつという感じになっています。さらに、これらに2MBのQSPIフラッシュが内蔵されたRP2345AとBも増えて都合4種類の展開になっています。チップ単体は年末辺りかららしいので、組み込むぞという人はお楽しみにという感じらしいです。

また、 無線付きのやつも年末ごろとのことで、日本からすると1年後って感じでしょうかね……?

買うゾ!!

というわけで早速買いたいわけですが、初手の在庫は多くないらしく、各リセーラーともまだPre-orderか入荷待ちの状態です。というわけで、わたしはPimoroniでPre-orderのほうを……な、なんだこのクソデカPicoは!!?!?!

Pico Jumbo (Pico 2 Aboard) - Board Only

あまりにもいかれたビジュアルだったので、こちらも予約してしまいました。どうするんだこれ。

一方で、PimoroniのPico2 plusや、TINY2350あたりはIn Stockでしたので、別注文で購入してみました。

ので今月末には来てくれるかな……?という感じです。

Python系は?

MicroPythonはRP2350対応のプルリクができている状態です。

rp2: Add support for new RP2350 MCU. by dpgeorge · Pull Request #15619 · micropython/micropython · GitHub

PSRAMサポートのプルリクも、Gadgetoid氏によって作られています。

rp2: Add PSRAM support for new RP2350 MCU by Gadgetoid · Pull Request #15620 · micropython/micropython · GitHub

Pre-buildなイメージはこちらにあります。

MicroPython - Python for microcontrollers

CircuitPythonの方も、すでにダウンロードページにPico2といくつかのRP2350のサードパーティボードが追加されている状態です。TINY2350はまだの模様。

Downloads

Pico2のページはこちら。Alpha扱いなので、どこまで遊べるかはさわってみないとですかね。サンプルボードに入れて遊んでみましょ。

Pico 2 Download

Raspberry Pi 5のMicoSD A2 Command Queueing対応

春くらいから、Raspberry Pi 5でMicoSD A2 Command Queueing対応というのが始まっていて、ファームウェアにいくつかコミットが入っていました。

Testing class A2 SD cards with Command Queueing on Pi 5 - Page 3 - Raspberry Pi Forums

それが最近マージされて、Linuxカーネル6.6.44のコミットに含まれたので、このバージョン以降のカーネルがパッケージで配信されるようになったらデフォルトで有効になります。

kernel: Bump to 6.6.44 · raspberrypi/firmware@b10ca0e · GitHub

DTS: bcm2712: enable SD slot CQE by default on Pi 5 by P33M · Pull Request #6301 · raspberrypi/linux · GitHub

もし万が一なにか不都合があって、Command Queueingを無効にしたい時には、/boot/firmware/config.txtに以下の行を追記します。

dtparam=sd_cqe=off

試したいのでMicroSDカードを買った

手元にはSamsungのA2対応のMicroSDカードがありました。ただ、相性の問題なのかSamsungの仕様の問題なのかで使えず、フォーラムでも対応しようとした跡が見られましたが結局諦められたようでした。というわけで、フォーラムで最もテストに使用されていた、信頼と実績のSanDiskMicroSDカードをAmazonで買いました。ポン!

パッケージがやたら簡素ですが、裏にサラッと書かれた読み書き性能がもう段違い。

普段(ほぼAmazonを使わないのもあり)こういうのにリンク貼らない派ですが、今日は貼っちゃうぞ〜。

CrystalDiskMarkでもこの通り。リードが出てないのはカードリーダーの問題かも。


ベンチマークする

ベンチマークはここのスクリプトを使用しました。最後の送信機能は潰してローカルに表示するだけにして実行。

Home - New Benchmarks - Page #1 - pibenchmarks.com

結果はこのとおり。ランダムの読み書き性能が250〜770%の向上という素晴らしい結果になりました。4k readだけやや劣化していますが、これもフォーラムでは何人かが特定テストでの劣化を報告しているので、そのうちの一つに入りそうです。たぶん誤差みたいなもんだと思います。たぶん……。


早くなった

というわけで、A2対応のMicroSDカードをPi5で使うと近々ランダム性能がめっちゃ良くなるでという話題でした。先述のとおり、私の手元には今回買ったSanDiskのカードしか対象になるやつがいないくらいなので、どれくらいの人が手元の有物で恩恵を受けられるのかは不明ですが、持っている人がいれば何もしてないのにめっちゃ早くなるはずなので、お楽しみに、という感じです。

私と同じく、SamsungのA2カードしかない人は残念でした……。SanDiskのカードも2000円くらいで高くはないので、気になったら買ってみるのも手だと思います。ただまあ、MicroSDに2000円出すなら、中古のNVMeとM.2ボードを都合3000円ちょいでゲットしたほうが、もっとバカ早いPi 5のストレージ環境を作れます。身も蓋もないオチにすんな。

スイッチサイエンス版Pi 5対応電源アダプターを買ってみた

先日ブログったスイッチサイエンスさんのPi 5向け電源アダプターの続き。今週から発売開始されたので、入荷メール通知を受け取って即ポチしました。

akkiesoft.hatenablog.jp

今さっき到着してさっそくレビューです。

アダプターの刻印。安心のPSEマーク。公式準拠の5.1Vで、ケーブルの抵抗によってラズピッピにたどり着くまでに落ちてしまう電圧分が考慮されています。たぶん、5A供給よりも、電圧ほうが相変わらず重要なんだろうなと個人的には思っています。

公式アダプターと比較。む、公式よりちょっと大きめですね。重さは体感的にそれほど変わりません。先日OSC京都の後に大阪まで脚を伸ばして、共立エレショップのPi 5電源もお店で触ってきつつ結局買わなかったのですが、あちらはコンパクトで軽めだったような気がしています(たぶん、Amazonとかで出回ってる中華系のやつをベースにPSEを通してそうな、見覚えのあるデザインでした)。

電源タップに差し込んでみるとこんなかんじ。プラグの向きが公式とは異なるので、ケーブルが出る向きが変わります。スイッチ版のほうが隣の口を潰しにくい気がしました(もちろんタップにもよる)。

起動メッセージで確認。5V5AのPDOが認識されていて、max-currentも5000になっていました。いいですね。

  4.34 USB-PD: src-cap PDO object1 0x080191f4
  4.35 Current 5000 mA
  4.37 Voltage 5000 mV
  4.39 USB-PD: src-cap PDO object2 0x0002d12c
  4.43 Current 3000 mA
  4.45 Voltage 9000 mV
  4.48 USB-PD: src-cap PDO object3 0x0003c0e1
  4.52 Current 2250 mA
  4.54 Voltage 12000 mV
  4.56 USB-PD: src-cap PDO object4 0x0004b0b4
  4.60 Current 1800 mA
  4.62 Voltage 15000 mV
  4.64 USB-PD: src-cap PDO object5 0xc0dc212d
  4.68 USB-PD: src-cap PDO object6 0xc1402124

  6.60 usb_max_current_enable default 0 max-current 5000

というわけで良い感じに動いてくれたので、OSC展示用とかに使っていこうかと思っています。やったぜ。

買うには

単品は在庫はたくさんあるようです。ただし、注文が集中しているらしく、発送が遅れる可能性があるようです。

ラズパイ5に最適なACアダプター 5.1V/5.0A USB-PD Type-Cコネクタ出力 — スイッチサイエンス

スターターキットについては引き続き準備中の模様。夏のボーナスから2万くらい封筒に分け入れて、Pi 5キット用にとっておこうな!

【8月上~中旬発売予定】Raspberry Pi 5 スターターキット(8GB RAM版) — スイッチサイエンス

Pico BG SOLO Rev.1

7月中旬、SMHNのオタク主催の温泉旅行に連れて行かれて、コミケの原稿を放りだしてそれはそれはエンジョイしてきたのですが、群馬の山奥、標高1800mのところまで連れて行かれるとは思わず(Discordをほぼ見ていなかったため)、これなら気圧センサー持ってきて計測すりゃおもろかったねと思ったので、そう言うかんじの旅に気楽に連れていけるPico用の基板を雑に起こしました。

Pico BG SOLOです。

PimoroniのBreakout Garden大好き太郎なので今回も擦っていくのですが、今回はI2C Breakout Extenderを使った1個だけのブレイクアウトをやっていく板になります。単純明快ですね。ただ一つ欠点を言うとすれば、I2C Breakout ExtenderはDiscontinuedなところでしょうか(終わり)。

I2C Breakout Extender (pack of 3)

板はこんな感じ。ラズピッピのI2Cの並びを引っ張り出すだけの単純な板です。せっかくなのでGP2をつかってボタンを置けるようにしたくらいです。

って思っていたのに、いざ取り付けてみたらGP2のボタンが使えず、目視確認したら配線されていなくて、データを確認したら未配線でした。このオタク、Rev.1で一発成功できたためしがない。ケーブルで雑に伸ばして事なきを得ました(得てない)。

JLCPCBの最小ロットが5枚なのですが、I2C Breakout Extenderは3つしか持っていないのでどうしたものか。ピン配置的にはラズピッピ準拠なので、ピンヘッダーを生やせば別の使い方もできると思うので、まあなんか考えたいですね〜。

トラックボールもできた

トラックボールのCircuitPython実装をしている人を見つけたので、そのまま拝借してみました。

github.com

ちゃんと使えていいかんじ。

social.mikutter.hachune.net

Pimoroniのセールで買ったLCDとCO2センサーが来たのでレビューする

先週には届いていたのですが、OSC京都直前でブログを書くまでできていませんでした。両方ともOSC京都で早速活躍しました。

akkiesoft.hatenablog.jp

というわけで今回のブツはこちら。


SCD41 CO2センサー

いまさらCO2センサーですが、市販品よりはこう言うので遊びたいなあとずっと思っていたので、いよいよデビューです。

センサー自体もこなれたものなので、CircuitPythonでサクッと実装しました。というか、OSCのレギュラー展示に使用していたBME280を差し替えて、コードを5行くらい変えたらもう動きました。流石だぜ……。そしてこいつ、室温と湿度も取れるんですね。部屋のBME680をこれに置き換えたくなってきたな。

デスク上で放置していると、700〜800ppmで推移していて、晩ごはんでガスとかを使うと1000ppmを超えていました。どうも、ちょっと数値が高い気がしますね。窓を開けると500ppm台に戻せますが、夜でも窓なんか開けたくない今日このごろなので、難しいところです。

OSCで展示に使いはしたものの、レギュラー展示物品にするにはセンサーの値段が高すぎてもったいないので、先述の通り自宅で常用にしようと思っています。

HyperPixel4 Square

2台目のやつです。やることはまず比較というわけで、こちら。

以前のやつは初期のリビジョンのため、以下のIssueの問題に該当しています。

PSA: HyperPixel 4 (Square & Rectangular) on Raspberry Pi OS 64bit 2022-04-04 · Issue #177 · pimoroni/hyperpixel4 · GitHub

というわけで、変化のあった部分がこの改善に該当するのだと思いますが、おそらくこの下の部分が変わっていそうです。この部分の上のチップコンデンサから、GPIO付近にいる抵抗に数本行っているのが目視できました。ここが初期のリビジョンにパッチできるなら新しいOSにも対応できそうです。ただ、フラットケーブルのコネクターに配線するのはだいぶ難しそう。

というわけで基本的にはトイレではBuster環境を使い続けて、今後は新しい方をOSC展示用に割り当てようと思っています。こっちもレギュラーにするのはもったいないので、普段は家の別のところで使いたいかも。

さて、こちらがPi 5で動作させてみた様子。京都ではこれで展示をして、トイレサイネージ兼デスクトップデモとしました。キーボードを繋ぐのが面倒なので、サイネージの全画面実行用のショートカットを用意したいところ。

保護フィルムはPDA工房でカスタム発注しました。94mm x 151mmのフィルムをサイズ調整で80mm x 80mmにしてもらっています。

https://www.pdakobo.com/exec.exe?html=shop_menu.htm&cyu=05008&syo=0300

OSC出発の日に届いたので、京都の東横INNで貼り付け作業。

はい、案の定右下にでかいホコリが1つ入りました。ここではどうすることもできなかったので断念しました。このブログを書き終わったら除去にトライして失敗しようと思います(よせ)。

(追記)わりと成功した!