Raspberry Pi Advent Calendar 2020の12日目です。ひとりACじゃないんです、信じてください!皆様の参加をお待ちしています!
今日はCM4でいろんなPCIeボードを試すやつのつづきをやろうとしたのですが、GbE以外はことごとくうまくいっておらず、走行しているうちに今日Pimoroniから新しいおもちゃが着弾したので、今日はこちらのおもちゃの紹介をしていきます。
今回の買い物
今回はFlat HAT Hackerと、1.3インチ(240x240px)のSPI接続ディスプレイモジュールです。SPIの方はBreakout Gardenにさせて便利なやつですが今日は紹介略です。
リンクはこちら。
Flat HAT Hacker
Flat HAT Hackerは、いまセケンでも注目度が高いらしい(私はそうでもない)Raspberry Pi 400むけの拡張ボードです。
Pi 400のGPIOポートに差し込むと、このように既存のHATボードが載せやすくなる、というものです。便利じゃん。
PimoroniがツイートしていたようにHyperPixel 4を乗せると、こんな感じでPi400本体にちょっとはみ出す感じでディスプレイを付加できます。強い。ただし、私は技適の特例なんちゃらの申請はしていないので、残念ながらこの状態で通電することはできません。スイッチサイエンスさんが申請してレビュー動画をアップされていたので、Flat HAT Hackerを仕入れつつレビューしてくれることを期待したいです。
外道スタイルで使っていく
お借りしたサンプルのためにこれを勝ったのかと言われるともちろんNOで、自分の常設ラズピッピに使います。Flat HAT Hackerを見た瞬間に気づいてポチる気まんまんでいましたが、商品の説明にも書かれています。
If you're a dangerous renegade, you could also use this board with an ordinary Raspberry Pi, in which case it would stick up vertically in 'Flag HAT Hacker' formation. This is potentially useful for mounting HATs and mini HATs at right angles to your Pi, with the Pi acting as a convenient stand!
普通のRaspberry Piに差し込むと、Flat HAT Hackerは垂直に立つことになって、そこに差し込んだボード類のディスプレイがしやすくなります。PiZeroなら本体が小さいので、本体ごと壁に貼り付けるとか、なんかうまく立てかけるとかすることができますが、性能の都合とかでModel B等を選んでやろうとすると意外と面倒です。そんな課題をFlat HAT Hackerが解決してくれるわけです。
自宅の常設ラズピッピ・Before
自宅の常設ラズピッピはエアコンのリモコン操作、部屋の照明の赤外線操作、AirPlayサーバー、天気予報表示機、Bot等々を1台に集約したわりと忙しいやつです。ボードは以下の3枚が接続されています。
ラズピッピ本体にMini Black HAT Hackerを載せて2枚のボードがさせるように拡張しつつ、自作のボードからSPIを引っ張り出してInky pHATを雑に立てかけるという違法建築物件です。
Inky pHATを立てやすくするために、pHATサイズのプレーンなボードを噛ましてからケーブルでボードに接続しているあたりがなかなかひどい感じですね。
掃除も兼ねて取り外し。Mini Black HAT Hackerはこう言う感じのやつです。これもまた便利。
Flat HAT Hackerの拡張
Flat HAT HackerはまずはHATボードとか大きめのボードだけを乗せる前提のようで、真ん中のGPIOはスルーホールだけになっているので、ピンヘッダーをはんだ付けしました。こうすると冒頭みたいなHyperPixel4を乗せるみたいなことはできなくなります(多分Booster Headerを使えば回避できる)が、今回は常設ラズピッピ向けなので遠慮なくやっていきます。HATを載せたくなったらもう一個買えばええねん。
自宅の常設ラズピッピを新たな違法建築物件へ……
Flat HAT Hackerを使って新しい違法建築物件を設営していきます。このボード単体では2枚までしかボードがならないため、Mini Black HAT Hackerは続投として、Mini Black HAT HackerにFlat HAT Hackerを立てていきます。ワルすぎる。
こうして用意された3つのGPIOポートにそれぞれボードを挿していきます。立てて見せたいInky pHATはFlat HAT Hackerの上に、その下にSabreBerry DAC Zeroを設置。
SPIケーブルを配してもまだ配線がごちゃつきがちになる自作ボードは裏に回ってもらいます。
あとは配線して完成、と思ったら、DACのオーディオケーブルが干渉して挿せない問題が発覚です。
そこで、Booster Headerを使ってFlat HAT Hackerのかさ増しをして問題を回避します。Booster Headerもかなりの便利ものなので、2〜3個持ってると何かと便利ですヨ。
自宅の常設ラズピッピ・After
これで自宅の常設ラズピッピの改善は完成です。
Flat HAT Hackerの設置によってラズピッピ本体の向きが180度変わったので、配線周りの変化がすこし心配でしたが、特に問題ありませんでした。
この改造工事でカラフルなケーブルがごそっと減らせたので、見栄えがかなり良くなりましたが、違法建築感は方向性が変わっただけで違法っぷりは特に変わらなかったのがある意味のおもしろポイントかもしれません。
イベント展示で拡張ボードを見せるときなんかにも使えそうで良いです。OSCの物理開催が復活したら追加もアリですな。