Cutie Piに新しいCM4を搭載するついでに、Raspberry Pi OS Trixieを載せてみましたと言う話。ラズピッピACは埋まっているのでタダのブログです。あとこれだいぶ前にやって書くの忘れてた。
CM4 ++
ヤフオクに安くCM4が転がっていたのでポチりました。というのが8月のコミケ前後くらいの話。ギリ5,000円を切っててお得でした。
2GB RAMでしたが、16GB eMMCつき、無線は技適入り、Dialog PMIC搭載リビジョンと申し分ないです。

CM4自体にも技適マーク。やっぱ本体に印字が一番確実なのでありがたいですね。

Dialog PMICを積んだリビジョンだとどうなるかは、昔raspi.jpに書いた通り。PMICのおかげかどうかは別として、消費電力が少し減るはずです。
Cutie Piに載せる
買った当初は2GB RAM、無線付きと、先述のCM4とほぼ同等スペックのCM4が付属しましたが、技適マークがなかったため、無線がない8GB RAMモデルに載せ替えて、USB無線LANドングルを指して運用してきました。
が、やはり無線LANドングルの扱いが面倒なので、購入したCM4をここに投入することにしました。
Trixieを動かしたい
なんかもさくさしているうちに10月に入り、Raspberry Pi OS Trixieが出たので、TrixieをCutie Piで動かすことにしました。
ただ、Cutie Piの電源管理周りのMCUや、画面回転に使われていた加速度センサーを扱いソフトウェアの再コンパイルは難しそうなので一旦見なかったことにして、ディスプレイとタッチパネルが動くところまで作りました。
一旦作ってみたconfig.txtがこちら。
[cm4] display_auto_detect=0 display_camera_detect=0 dtoverlay=cutiepi-panel enable_uart=1 dtoverlay=uart1 dtparam=i2c_arm=on dtoverlay=i2c5,pins_10_11 dtoverlay=i2c-sensor,mpu6050,int_pin=27 dtoverlay=ov5647,cam1 hdmi=off #EEPROM Update #dtparam=spi=on #dtoverlay=audremap #dtoverlay=spi-gpio40-45
ディスプレイは、cutiepi-panelと言うDeviceTreeがあるので、これを指定するだけでした。が、夏頃までは6.12で動作しないバグがあり(先日のHyperPixel2.1 Roundと似た感じですね)、これが修正されたカーネルが降ってきたのが10月初めかそのあたりだったのでした。
ディスプレイとカメラは指定するために自動検出を切っています。Cutie Pi内臓のカメラとしてov5647(初代カメラモジュールと同型)を指定。使うことはないですが、ちゃんと動いてます。
uartはMCUと通信するために有効にしているようですか、現在はMCU周りのコードを動かすに至っていないので有効にしただけの状態。i2cを有効化して加速度センサーのmpu6050を認識させるところもしていますが、ディスプレイの回転には非対応です。
下のEEPROM UpdateはCutiePiとは関係なくCM4のEEPROMのためのオプション。EEPROMを更新したいときだけチェックアウトを戻して使います。なお、同時に/etc/default/rpi-eeprom-updateを書き換えてから再起動が必要です。再起動したあとはふつうにrpi-eeprom-update -aで更新できます。終わったらまたコメントアウトして再起動しておきましょう。rpi-eeprom-configも同様。ちなみに、これを有効にしている間はCutie Piのディスプレイが表示されなくなるっぽいので、終わったら戻しましょうと言うか、戻すの必須でした。
# リリースはお好みで(default or latest) FIRMWARE_RELEASE_STATUS="default" # 下の2行のコメントアウトを解除 #RPI_EEPROM_USE_FLASHROM=1 #CM4_ENABLE_RPI_EEPROM_UPDATE=1
できた
というわけで基本的なところは動きました。

Cutie Piにはソフトウェアキーボードが付属していたのですが、Tab補完とか色々ができない子で、OSCとかコミケ会場でなんかトラブっては無きながらタイプをしていました。しかし、最近のRaspberry Pi OSでソフトウェアキーボードがつくようになったので、このあたりも苦労することなく作業できるようになったのはありがたいです。

OS的にはBullseyeからTeixieに飛んでいるのですが、無線の設定周りがNetworkManagerに完全移行して、設定UIも整備された環境になったので、そのあたりの調整もしやすくなったのがありがたいポイント。イベント会場のトラブルは基本無線設定忘れですからね……。忘れるなよって話ではあるんですが。
あとはMCUまわりとやり取りできるようになって、電源ボタンであれこれ操作できるようになるとかなり良さそうです。電源ボタンの1回押しでディスプレイのバックライトを切る機能は、節電の観点からほしいので、なんとか欲しい。公式のメンテが止まっているのが惜しいところ。冬休みの自由研究かなあ。でもQtはわからなくてェ……!まあ、いちおう、Raspberry Pi OSの画面ブランク機能で代用はできるはずなので、それで良いのか。
上の写真ではコミケで使う気まんまんなんですが、行けるかしらん。ちょっとドキドキですが行ってみましょうかね。






