あっきぃ日誌

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Raspberry Pi OS Trixieがリリースされた(日本語周りのアップデートとかの話)

されました。

www.raspberrypi.com

オープンのRCリリースから触ってみていますが、今のところまだそこまで使い込めていないのもあって、大きな違いは無さそうです。もちろん、アイコンとかの変化とかはありますが。aptコマンドの出力がなんか整ったっぽいというか、dnfっぽくなったていうかが、まだ微妙に見慣れません。

一番大きそうなのは、GUIのデスクトップ設定ツールがControl Centreというツールに集約されたあたり。今までは3〜4つのツールに分かれていたので、設定といえばこれを開けばOK!となり、けっこうわかりやすくなりました。そして、これの面白いのところが、Control Centre自体はただの枠みたいなもので、各ツールはプラグイン化されたような感じになっているところ。ておくれにしかわからない表現ですが、mikutterっぽい思想ですね。

日本語フォント

RCテストの段階では、noto-sans-monoがイメージから欠落していたため、デスクトップをウィザードでセットアップしてかつ、セットアップ中にアップデートを実行しない限り、デスクトップのあらゆる文字が豆腐になる状況でした。テストで気づいて報告したら間に合ってバンドルしてもらえたので、CJK(中国・日本・韓国)圏の文字表示が守れました……。

ちなみに、セットアップ中にアップデートを実行するとfonts-vlgothicが入って、noto-sans-monoよりは見やすくなります(個人の感想です)。これはわたしが前になんかのタイミングでコメントしたものが取り入れた……らしいものの一つですが、Debian本家では「もうNoto Sans CJKが標準でよくね?」という議論があったらしく、なるほど、どうしたものかという思っているところです。議論されていた方々とは、OSCかFbで相談させてもらうのが良さそうかな……?。noto-sans-monoとnoto-sans-cjkだとたぶん見え方も違うとは思いますが。個人的には最近はM PLUS系も好きで、下に貼られているスクショのフォントはM PLUSになっています。

lists.debian.or.jp

翻訳まわり

UIの翻訳アップデートに関しては、RCテストからでは収録に間に合わず、そもそもやるべきところも見誤ってタスクバー関連の翻訳をしてしまったので(それはそれでいいんですが……)、Control Centre内の各プラグインは英語が多めになっています。未着手のプリンター以外はマージされて、次のパッケージ更新があれば、色々いい感じになっていくと思います。

って書いていたら、ちょうどアップデートが降ってきました。スクショにある全部のパッケージが、たぶん日本語翻訳の更新です。

Raspberry Pi Connectのパネルプラグイン。誰も翻訳してなかったらしく、英語以外では初の言語でした。

パネルのプラグイン管理は、セパレーター関連の未翻訳を作業。

そしてControl Centreと、そのプラグインになった各ツール。プリンターだけ未作業というか、GNOMEから持ってきたらしいリソースに錚々たるOSS関係者の名が並んでいて、混ざるの怖いよ〜っていうか、フォークしてリソースが増えた分の扱いってどうなるの〜とか。いい始めると他のツールもリソース的には原型がなくなりつつあるやつもあって、大丈夫かこれ……?とはなりますが。

今まで「このツールは一旦いいや……」と思っていたやつが急にControl Centreとしてまとめられたので、中途半端な翻訳ぐあいが突然露呈して、全部やらざるを得なくなった感はあります……。

Control Centreというツールの名前自体は、一旦製品名であることを尊重してそのままにしてありますが「コントロールセンター」にしても良かったかも?「Centre」について「Centerのほうが良い」というコメントはありましたが、それをやるならen_USね、ということで……。少なくとも私はイギリス人のプロダクトに向かって「イギリス英語って日本では馴染みがないから日本訳ではアメリカ英語使うね」と言う度胸はなく(向こうから見たら悲しいし、いや日本語にせんのか〜い!になってしまうじゃない?)。ただし、別の言語の翻訳PRでは、Control Centreも遠慮なく翻訳されている模様。やっぱり、次に作業する時にでも、しれっと訳しておきましょうかね?

Add Japanese translation by Akkiesoft · Pull Request #1 · raspberrypi-ui/rpcc · GitHub

以上、日本語周り、裏でせっせとやってましたというタダのアピールでした。ツールの統廃合とか再分離とかで、昔翻訳したのに消え去って戻ってしまっているみたいなのもまあまああって、ンモ〜とはなりましたが、なんとかなって良かったです。