あっきぃ日誌

鉄道ブログのような技術系ブログのようななにか

ラズピッピのサプライチェーン情報アップデートが来た!未来は明るいか?

13日目です。ネタが提供されるのありがてえ。

adventar.org

最近のRaspberry Piの生産とか供給状況についてEbenが記事を投稿しました。

www.raspberrypi.com

私の記事では適当に翻訳して読んだのをそれっぽく解釈して、オタクらしく話をダラダラ脱線させながらダベります。

ホリデーシーズン向け出荷あり。入荷情報に注意されたし!

まず、今月に入ってからrpilocatorとか日本のリセラーで各モデルが相次いで入荷していたのはやはり狙っていたようで、ホリデーシーズンに向けてPi ZeroW(2ではないようです)、Pi 3A+、2GBと4GB RAMのPi 4Bを10万台ちょっとリセラーに納めたようです。個人運用ながら公式が積極的に案内している在庫チェッカーのrpilocatorでの入荷情報収集を引き続き薦めています。でもこれ、日本の代表的なリセラーであるところのKSYさんとスイッチサイエンスさんが対象じゃないんですよね。お、おれがやるしかねえのか?!(いや、わたしは必要台数もうあるので、気が向けばっすかね……)

rpilocator.com

また、PicoまたはPicoWは在庫の面で有利なので、プロジェクトに適しているかの検討をしてほしいと述べています。実際、MicroPythonとかCircuitPythonでPicoを触ると、LEDやセンサーやサーボモーターをつないで動かすのは普通のRaspberry Piと大差なく、手を動かしてみればRaspberry PiからPicoへの移行は簡単そうということに気づいてもらえると思います。Raspberry Piが複数のコードを1台で同時に動かせるのに対してPicoは1台1コードという使い方になる点は異なるかもしれませんが、昨日の記事のように、センサーの値を読み出してZabbixに送るような、サーバープログラムにデータを送るようなものも、前ならZeroWあたりを使っていたであろうものが、今ならPicoで完結できます。

akkiesoft.hatenablog.jp

ESPとかRaspberry Pi以外のマイコンに昔から慣れ親しんできた人たちからしたら「何を今さら」と思われるのかもしれませんが、自分のように、Raspberry PiをただのLinuxマシンから入った人が、沼に沈み沈んでここまで到達したというのは、感慨深いというかなんというか……という感じなんですよね。いけない、話がそれました。日本特有の問題としては、連日叫んでますがPicoWはよせえ、全部それ待ちやといったところです。

来年以降のシリコンサプライチェーンの見通し

2023年の第二四半期にはパンデミック前のレベルに回復して、下半期には無制限になるだろうと自信を持って言える、としています。予定通りになればいよいよ好きなだけPi4も買えるようになりますね。先週KSYから出たPi4 8GBを買って早速ヤフオクに流してるバカタレどもも、あと半年で売り抜けないと在庫として部屋の肥やしになることでしょう。でも良いじゃんPS5とかSwitchよりは場所取らないからね。またちょっと話がそれますけど、PicoとPicoWも投機対象と勘違いしてせっせと転売してるのさすがに面白すぎないwそっちはほぼ品切れしないから無駄だし、Wに至っては技適方面の何かしらで罰せたりせんのか?

企業からの受注との兼ね合いもありつつ、生産した製品の割当を徐々に個人向けに増やしていくとのこと。在庫の回復順は、Pi Zero/ZeroW、(産業方面でも引き合いがないらしい)Pi 3A+、そしてPi 4と予想しているようです。ZeroはEoLも近いし(2024)必要なのか若干の疑問がありますが、まあ、良いでしょう。Pi4が最後なのも人気で引き合いも多いので仕方ないです。が、Pi 3A+はなんででしょうね……Zero2Wと比べると物理サイズで負けますが、無線は5GHzが使えてHDMIとUSBの変換がいらず、CSIポートはZeroのように軟弱ではないのに。RAMが512MBなのもZeroと同じなのに……まあ1GBあると嬉しいですけど。個人的には3A+が常設化するのにコスパ最強と思っているのでもうちょっと広まって欲しい……。

値上げの話題

部品などのコスト増がありつつも価格を維持していたところを、Pi 4B 2GB RAMのみ35ドルから45ドルに変更(もとに戻った)、CM4は全バリアントで5ドルの値上げを行ったようです。CM4こそ産業用なので企業に多めに出してもらうのはまあいいんじゃないかと思いました。

元から利益率が低かったZeroとZeroWについても"しぶしぶ"5ドルの値上げせざるを得なくなり、Zeroは10ドル、ZeroWが15ドルになるとのこと。それと引き換えに、大量生産が戻ったときにはZeroのある種の特徴であった購入1台制限が取っ払われるとのこと。これまでキットを大量購入することでZeroWを多く買っていたような人たちがいたとすれば、これはニュースかもしれません。が、先述の通り、今からZero欲しいやつおるか……?ブログでの本文はここまでで、コメントで「Zero2Wはどない?」という質問に対して「まだだけど目処はある」(たぶん?)とLizが返しているあたり、15ドルで台数無制限になるのはやはりZero2WではなくZeroWのように読み取れます。

まとめ

  • ホリデーシーズン向けに出荷したのでrpilocatorで要チェックや!
  • 生産は2023年前半でコロナ前まで持ち直して、後半から本気出す
  • 在庫はZero・ZeroW、3A+、Pi4の順に回復すると思う
  • Pi 4B 2GB RAMが昔の45ドルに戻り、CM4全種とZero・ZeroWが5ドル値上げ
  • Zero・ZeroWは値上げの代わりに台数制限取っ払うつもり

2022年末にどういう予定だったのか、掘り返すのも面倒なのでしないでおきますが、来年こそ見通し通りになって「ラズパイほしいけど買えないんすよねえ」勢がほしいと思いついた一瞬の気の迷いのタイミングに、すぐポチれる在庫が復活することを祈るばかりです。

あと、PicoWはよせえ、全部それ待ちや

追記

Ebenのコメントいわく、Zero2Wは来年第一四半期にRP3A0(Zero2WSIP)を50~100ku確保できる予定で、目処はあるというのはこれを指していたみたいですね。

https://www.raspberrypi.com/news/supply-chain-update-its-good-news/#comment-1589307

Zero2Wの価格は15ドルを維持。ただしこれも利益は少ない模様。無理しなくてもいいのよ。いやでもそうすると3A+との差が、かあ。

https://www.raspberrypi.com/news/supply-chain-update-its-good-news/#comment-1589309

Pi400はそこまで心配いらなさそう?ただ、悲しいことに日本では日本語キーボード版Pi400が不人気で売れ残っているようで*1、いや悲しいなあ。

https://www.raspberrypi.com/news/supply-chain-update-its-good-news/#comment-1589316