実はだいぶ前に電子ペーパーモジュールを買って遊ぼうとしていたのですが、なんか手をつける余裕がなくてだらだらになっていました。今週末はMaker Faire Tokyo 2017にJapanese Raspberry Pi Users Groupとして出展することになったのと、来週のコミケで使いたいなあというのがあったので、いよいよ手を付けました。
まず5月末に買っていたのがdx.comで見つけたWaveShare製の2.13インチ250x122ピクセルの白黒電子ペーパーモジュールです。2.13インチというよりかはpHATボードサイズと言ったほうがわかりやすいでしょうか。2,000円ちょっとで購入できたので安いなあと思っていたのですが、サンプルスクリプトがなかなかハードな感じで放置プレイになっていました。
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どのくらいハードかというと、ライブラリにデバッグメッセージっぽいのが満載で、サンプルスクリプトはひとつ。画像表示は2値ビットマップ画像をライセンス形態不明の中華製Windowsツールで大量の16進数の塊に変換してスクリプトに埋め込むみたいな感じです。フォントも同じノリで16進数でスクリプトに埋まってるんですが、明朝なのでコレジャナイ感じ。
とりあえず画像が表示できればなんとかなるべということで、昨晩書いたのがこれ。中華ツールの処理内容から察して、Pythonでインデックスカラー形式のPNG画像を表示できるようにしました。パレットはコードにあるとおりです。欠点は1ピクセルずつ律儀に取得しているのでくっそ遅い点でしょうか。多分、うまく画像を回転させたりしたらgetdataしたやつをザッザッと読み進めて高速化できるかもしれないです。
まあ高速で書き換えるものでもないので、とりあえずはこれで良しとしましょうか。
もうひとつはPimoroniのInky pHAT。こちらは中華製に比べて少し小さめの212x104ピクセルですが、白黒の他に赤色も表示できる3色電子ペーパーです。中華性を買って放置していたところにリリースされて、買うか迷ったのですが買ってしまいました。これは7月くらいの話。
こちらはサンプルとライブラリがしっかり用意されているので、安心して触り始められるPimoroniブランドと言った感じです。しかもサンプルがどれもカワイイ。
Inky pHAT a Tri-Colour EPD Display for Raspberry Pi - Pimoroni
ほんで、Maker Faire Tokyoとコミケ向けに画像を用意しました。上で既に出ていますが、今回のコミケ向けに描いてもらった麦子をドット絵に落とし込みました。こちらもインデックスカラーのPNGです。Inly pHAT向けのパレット情報は
ここを参照です>
そして表示。赤がちゃんと出ていますね。背景もうっすらピンクになるのはご愛嬌。サンプルみたいに背景を黒にいれば誤魔化せそうです。
どちらの電子ペーパーモジュールも、電源を切ったあとも表示内容が維持されます。なので、必ずしも動態デモにしなくて良いのがワタシ的にはメリットですね。最近はRaspberry Piが増えすぎてやりくりがわからなくなってきました。
というわけで、週末はこの辺も展示していますので、ぜひMaker Faireに遊びに来てください。