自宅サーバーの思い出 Advent Calendar 2016 21日目です。
色々な黒歴史も意外と保存している私ですが、なかなか自宅サーバーの話は残っておらず、きっとDVDにしまいこんだバックアップとか、mixiの日記とかに残っているのでしょうが、わざわざ掘り返しに行くのもなんなので、うろ覚えのまま突き進みます。
一番初めの自宅サーバーは私もAN HTTPDでした。多分中学2年生ごろでしょうか。小学6年ごろからGeocitiesでホームページを作って満足していたものの、PerlによるCGIが使えず、あちこちいろんなレンタルサーバーを触って最終的にxreaに落ち着きつつ、「でも広告挿入なしのサーバーがほしい!」みたいなところから入った記憶があります。このあたりは常時稼働できるほどのリソースも度胸もなかったので、たまに数時間動かしていたくらいだった気がします。最古の記録は2004年でした。
ドメインは2003年くらいから持っていて、marokun.netがかれこれ14年くらいになります。気づいたらマロの享年を越していたか。ははは。梅子もかわいいいけど、私の中では君は今も印象深い犬だよ。
ほんで、中学2年生からOSASK( http://osask.jp )を見つけて、そちらのコミュニティと関わるようになりました。高校生になり、hideyosiさんからのすすめでVine Linuxを使った自宅サーバーというのを教わりました。このころはDo-夢( http://www.at-mac.com/ )を見つけて中古パソコンとかを書い始めていた時期だったので、Dynabook SS 3410に入れて自宅サーバーとして少しだけ常時稼働する感じの運用をしていました。Dynabook SS 3410を買ったブログは出てきたぞ。そして5月には自宅サーバーを動かしていたような記録も見られました。
買ってしまった…… - あっきぃ日誌
1年を振り返って - あっきぃ日誌
そしてOSCに行き始め、ついにはびぎねっとに就職して東京に飛び出します。記録的には2006年の暮れから2007年の秋まではやってなかったようです。ナニを思ったか昔Do-夢で630円で買ったAptiva 2196で自宅サーバーをやるとか言ってます。ちなみにAptivaケース、今も持ってます。なんかで使える日が来るかしら。
Aptiva 2196-47Lで自宅サーバー - あっきぃ日誌
でも多分スペック的にきつかったのか、12月には平さんからNetVistaをもらっています。先日の引っ越しまで家に転がっていましたが、ハードオフにドナドナされました。。
2009年にはAtom CPUによるネットブック&それを使ったMini-ITXサーバーのブームがやってきました。わたしもD945GSEJTを購入して、自宅サーバーとしてAptivaケースに詰め込んで運用し始めました。CentOS5でXenを使って仮想化でサーバーを3台ほど動かしていました。上京以降の自宅サーバーは仕事で得た知見のフィードバックであったり、その逆ができるような、そんな環境になっています。
3台の内訳はWebサーバー、OpenVPNサーバー、自宅内DNSサーバーの3つ。Dom0もなんやかんや活用していました。また、ハムスターのエサやりとかエアコンのリモート操作とかのEjectコマンド工作もこの時期から始めたもので、この自宅サーバーがリモート操作の役割を担っていました。
あと、このへんでいよいよレンタルサーバーからコンテンツを引き上げ終えたようです。
やっとXREAから全部のサイトを引き上げた - あっきぃ日誌
ネットワーク回線は、当初はADSLでしたが、のちに光のVDSL回線に移行して、つい先日までずっとそれを使っていました。光VDSLのうち、フレッツ時代にはASAHIネット+i-revoの2回線で自宅サーバーにi-revoを使わせる運用を、iPhone5Sとともに変更されたauひかり時代には1回線をそのまま普段使いと自宅サーバーで利用していました。auひかりはIPアドレスがほぼ全く変わらないという、一般的にはデメリットとも言われるらしい特徴がありますが、自宅サーバー勢には実質固定IPアドレスと呼べるレベルのものなのでありがたかったですね。
2011年の震災で、マンションのVDSL装置が1Fの廊下の電源にぶら下がっており、廊下を節電の名のもとに切ると、VDSL装置も死ぬと言うことが判明します。判明以降はガムテープで照明スイッチが塞がれましたが、なんともお粗末な。ガムテープをはがして切るようなバカは現れませんでしたが、アレは脆弱なシステムでした。
2013年、ついに自宅サーバーを新品のパーツで自作しました。これが現行機です。
ハイパーバイザーはXenからVMware ESXiに切り替わりました。各VMはV2Vか作り直しで以降を終えました。この辺もやはり仕事っぽいことを家でやってます。
スペックに余裕ができたので、マイクラサーバーを立てたり、なんか検証っぽいVMを立てたりするのに利用されています。
そしてつい最近の話題で、引っ越しをしたところ新居でKDDI(auひかり)が利用できなさげだったので、フレッツ光に出戻り。しかし今度はVDSLではなくちゃんとした光ファイバーでの導入です。ついにギガビット!!とは言え下り200〜300Mbps、上り400Mbpsくいみたいですけどね。それでも上出来のスピード、快適ですね。
ところで自宅サーバーといえばラックサーバーでしょみたいなイメージをもつ方も一部いらっしゃるかと思いますが、私が家に置いてるNECのExpress5800/R120b-1(Xeon X5670が1発)は、新居ではベッド下にメタルラックで棚兼つくえを組んで配置予定です(Amazonで買ったらパーツがバラバラで届いて組み上がらず……)。が、これも最新の自作デスク機にffmpegのエンコ速度で負けてしまってるのでどうしたもんかなと。と言う感じで用途がパッとしないコになってます。ヒートシンクは買ってあるので、増設したら勝てるかしら。
クラウド使わないの?
クラウドっぽいものは現在、ConoHaとAzureのIaaSを利用しています。
ConoHaは、このはちゃんをぺろぺろしたくてが可愛いなあと思って使い始めたのがきっかけですが、その後なんか色々とお付き合いもありまして、一部コンテンツをConoHa上で動かしている次第です。自宅で回すとうるさいマイクラ鯖のマップ生成とか(とは言え鯖自体が過疎化して更新すらかかってないはずですが)、Ejectっぽいコンテンツとか、あとはd250g2.comもConoHaで動いてます。
AzureのIaaSは某氏の紹介で2015年8月頃から試用させていただいています。途中で価格改定があったようですが、VPS的に常用するにはちょっともったいないのかな、と言う印象です。最初の月にマイクラサーバー(自宅サーバーから移動)と、WindowsをVDI的に使ってみようと思って計2インタンスを立てたところ、どうもおすすめフレーバーを使ったのがいけなかったのか、2週間でチャージが切れてしまうという伝説をメイクしてしまいました。ポータルはなんか近未来的なオサレ感を醸し出しているのですが、ネットワークのところだっで無限ループに陥るのを見つけたのと、試用アカウントだと実際にはいくら使ったのかわからなかったりして、試用から実運用に行くための情報が得られないあたりが惜しいような気がしています。どちらにせよこれは試用が終わったら自宅サーバーに戻る予定です。というか、先述の通りマイクラサーバー自体過疎化していてAzureリソースがほぼ使われていないのでもうしわけなく。。。
あと、クラウドとかレンタルサーバーは、なんかトラブるとデータが消えるみたいなところは好かんです。決済が通らなかったとか、置いてるコンテンツに問題があったとか、そういうやつ。自宅サーバーでやっててもストレージが死んだりすれば同じですけどね。。
まとめ。
振り返ると、自宅サーバーをまともにガッツリやってるのって上京してからなんですね。実家だと電気代払うのは親なのでそのへんの遠慮があったにはあったかなと。
自宅サーバーがきっかけでLinuxをさわり始め、hideyosiさんという師がいて、OSCを経て就職し、仕事との兼ね合いで経験を積んでいることを思い返すと、出会いとか縁とかがあってここまで来られたのだとしみじみする次第です。Linux触ってなかったらRaspberry Piとだって出会ってなかったでしょ、きっと。自宅サーバーやろうと思っててよかったわ。
ところで、今の自宅サーバーもぼちぼち3年になるので手入れを検討する時期です。電源あたりは買い替えてもいいのかもしれません。少なくとも自宅サーバーをやめる選択肢はまだまだありません。Raspberry Piが自宅サーバーを代替する可能性は……たぶんまだないwネットワークが100Mbpsを超えたら検討の余地はあるかも。ストレージはNFSとかね。
最後に、なんか上手く言えないですが、さっきのクラウドのやつとかとからめて、このコンテンツが消えるときは自分が死ぬか飽きたときだ!……って言うために自宅サーバーをやってるような気がします。というわけで飽きたり死んだら消えるので許せ。