今月に入ってから、東急5000系の照明がLED化されているようです。しかもわりとハイペースらしく、わたしがみただけで5101F/5102F/5108Fの3編成、よその目撃だと5104F/5105F/5107F/5110Fと、すでに7編成への施工が済んでるようです。そんなにはやく工事できるものだったの( ՞ਊ ՞)……。
LED照明はこんな感じです。川崎重工製の蛍光灯管型LED照明が採用されたようです。「入力側」と言うステッカーが貼られていることから、多少の改造工事があったように見えますが、既存のソケットを活用できるという点は良いと思います。
写真を見ての通りですが、照明の間引き配置は継続されています。なくても問題のない明るさではありますし、周りの照明が故障しなければ問題無いと思いますが、せっかくLED照明で消費電力が抑えられたのだからつけても良かったような気がします。
さて、川重のLED照明というと東急6000系6104FのLED照明試験車にもクハ6104にも川重のLED照明が採用されていますが、若干型番が異なるようでした。
こちらは5000系で採用されているもの。色が従来の蛍光灯に大分近い印象です。
んでこちらがクハ6104で採用されていたもの。こちらはものすごく青白い印象でした。以前書いた記事( http://akkiesoft.hatenablog.jp/entry/20111126/1322310793 )から写真を引用。
比較。電源の規格がなんか違うみたいですね。
車両 | 型番 | 発光色 | 電源 | 消費電力 |
クハ6104 | EFL-040G/A2WBH | 昼白色 | AC200〜254V | 26W |
5000系 | EFL-040G/D1WWUD | 白色(4200K) | DC100V | 25W |
ただし、クハ6104のLEDは搭載当時の情報なので、もしかすると今は5000系と同じタイプに交換されていたりするかもしれません。今度乗れたら確認してみましょ。
消費電力はどう変わるのか(雑な計算)
消費電力を蛍光灯40W*1・LED25Wとして比較すると、単純計算で40%ほど消費電力を削減できます。たしかに40%と言う数字は、各鉄道会社のプレスとかでもよく見られる数字です。(例えば http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/130221-1.html とか)
編成あたりでもパーセンテージは変わりませんが、実際の消費電力ではどのくらいなんでしょうか。プレスに比較がありましたが、読む前に計算してしまったので書いておきます。まず、1両あたりの蛍光灯の数はググって調べてみたところ、中間車は24本、先頭車は22本みたいです。そのうち節電により6本が間引かれているようです。
編成あたりの消費電力を、フル設置時24*8+22*2==236本、間引き時18*8+16*2==176本で計算してみました。1両あたりではドライヤーとか電子レンジで比較できそうでしたが、編成となるとなかなか大きい。サーバーラックとなら比較できそうです(?)。
照明種類 | 1本当たりの消費電力 | フル設置時 | 間引き時 | ↓フルと間引きの差 |
蛍光灯 | 40W | 9440W | 7040W | 2400W |
LED | 25W | 5900W | 4400W | 1500W |
→蛍光灯とLEDの差 | 3540W | 2640W |
先述の通り、5000系ではLED照明にしても間引きが実施されているようですが、仮にフル設置しても間引き時の蛍光灯より1140W削減できる計算になります。逆に言うと、間引いても体感的にそこまでわからないので、その分消費電力が1500W削減されているのはエコと言えそうです。
*1:電源装置が別途あるような気もするけどここでは省く