あっきぃ日誌

鉄道ブログのような技術系ブログのようななにか

ミクさんシールとd250g2シール

先週末のOSCで配ってましたが、ミクさんシールとd250g2シールを作りました。この先の各種イベントで配布するので遠慮して持っていってください。どこぞのオタクシールのように1000単位で刷っていません。資源を大切に。

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ミクさんシールはフリーカットです。そのかわりに、詰められるだけ詰めたので、色んな所に貼ってください。シールを貼られたものはわたしのものになります。とりあえずラズピッピのLANポートをデコるのに使いました。

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d250g2シールはフリスクケースを意識したサイズになっています。高さだけ調節すればフリスクケースをデコることができます。ご活用ください。

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OSC2017 Tokyo/Springレポート

OSC2017 Tokyo/Springが無事終わりました。普通は宣伝とか先に書くもんなんでしょうけど、すっかり事後報告だけになってますね……(改善するとは言っていない)。

前日準備

今回は1時間早い12時スタートになったおかげが、18時には準備が完了して解散になりました。まあこれは業務?でもありますし、そんなに書くことなし。

展示

展示ブースは相変わらずこんな感じのL字で配置されていたので、電源の取り回しに苦労。Ankerの6ポート2つ体制でRPiとEjectをいい感じに分配したいのに、これだと2つともRPiに持っていかざるを得なくなるので、Eject側は別途電源が必要になって不便ではあります。バレンタインデーになみかわさんからいただいたAnker2ポートをかばんに常備していたので、これにUSBハブを指してタコ足化することでしのぎましたが、うーん。自宅用に転用したAnker5ポートも再度展示用にまわして3つ体制(合計17ポート)した方が良いのか、非常に悩ましいです。

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Raspberry Piユーザー会ブース。

私の展示物が細かく大量に置いてあるいつものスタイルですが、今回はさらにものが増えて10台ちょいが稼働していました。どれが何なのか説明するのも辛くなってきたので、展示物を説明するチラシを用意することを検討したいです。そして逆光で暗いという問題。

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OSC2017 Hamanakoで展示したレシートプリンターを今回も設置。紙切れを若干心配していましたが、全然足りました。プリンターのバッテリーも余裕で2日間もったので、非常に強いですね。Twitterでメンションと言う作業が若干面倒そうな印象があったので、QRコードがあると良かったかも。

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もう一つ新作の、Sense HATを使った日本の現在の天気表示装置。これに興味を示してくれる方もわりといました。うれしい。(写真は家で撮影したもの)

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PiZero Wが前日準備の日にPimoroniから届いていたので、会場にて静態展示をしました。本当は動かしたりしてみたいところですが、技適番号が現段階で確認中(スイッチサイエンスもしくはKSYの最新情報を待ってください)で、確認が取れても国内では輸入販売業者が番号シールを貼り付けない限り使用はNGであろうと考えられるため、みんなでペタペタ触ったり持ったりジロジロ見てもらうだけと言うことで。わたしの場合は、まあそれで元が取れる(と思い込むことで良しとしている)ので。

Ejectブース

初日に撮ったので殺風景ですが、私の分はこの通り、新しい展示は特になく、除夜のEjectと電源スイッチでごまかしています。

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2日目からはれったーさんのEjectカーが加わりましたが、写真を撮り忘れました……。代わりにEjectファンの皆様、とくにエクスクラウドさんが動画に撮ったものが3000RT超えのバズりっぷりでしたのでそれを引用しておきます。なお、Ejectカーは前回のOSC東京で私があげたPololuの5V→12V昇圧回路が採用されたことで乾電池の省略されて軽量になり、動きがすこし?スムーズになったようです。よかった。

あひるさんもドライブを持ってきていたけれど、ておくれていたようでした。

あと、ガチャはEjectの薄い本を買ってくれた方が参加できるようにしました。ゴミを詰めていたのですが、気に入っていただければ幸いです。中身はデッドストックと化した希少シール詰め合わせとか、余った部材を使ったLチカ入門セットとか、こないだボカロガチャで回したらダブったりいらなかったりしたやつと言う感じでした。すまんやで。

東海道らぐLT大会

2日目の東海道らぐLT大会は、箱根でも発表したSense HATについてお話してきました。数ページいじってるところがありますが、他に差がないので前の方の資料を見てくれすまん(怠慢)。

Raspberry Pi財団謹製HATボード「Sense HAT」で遊んでみた / 20170218-hakoneonsen-sensehat // Speaker Deck

なお、初日の懇親会でこれとレシートプリンターについて喋りました。これも改変はないので過去のを見てください。

ジャンクのレシートプリンタで名札印刷サービスを作ろう! / 20170212-osc17hm-receipt // Speaker Deck

打ち上げ

2日目の後の打ち上げは、すしとせきみやさんが調整してくれた結果、16〜7人くらいで調布の中華屋さんに行くことに。モノレールの駅で2組が別方向に乗り始めるというアレがありましたが、どちらもておくれることなく集まったので良し。麻婆豆腐が辛くてうまかったのとチャーハンが美味しかった。あと来年度高校生になるLinux(btrfsだったかもしれない)にパッチ投げる若手(@yuki_x86x64)がいる横で室長とエロい話をしててすみませんでした。

こくだランド合宿

今回は広くなった我が家を活用すべく新たな試みとしてこくだランド合宿を企画しました。OSC前夜から座布団くん(@zabuton1mai)、OSC初日にあひるさん(@ahiru3net)が加わり、そして2日目にはとしぁ氏(@toshi_a)と室長(@brsywe)と人が増えていきました。OSC後の疲れた状態で具体的になにか作業する気力もないので、実質ただのお泊り会ではあったのですが、30平米もあるとさすがに4人来ても全員寝られるということがわかったのは収穫です。

客用の布団が元々一人分しかなかったので、座布団くんには寝袋を持参してもらったりもしたのですが、最終日の不足分はすし(@sushi514)から不要になった布団と寝袋を譲ってもらうことでカバーできました。すしありがとう〜。

こくだランド充実のアメニティとして、すしからうらら迷路帖(2)と私からゆゆ式BD(3)がとしぁ氏にテロられました。最高。

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翌日はアキバ観光

ダイジェストで。コミックも買ったけどまだ読んでないのでブログは後日。

  • 雁川に初めて入った。普通に美味しかったし次は定番メニューらしい牛すじチャーハンを食べてみたい(味噌ラーメンをたべた)
  • 東映の隣りにある喫茶店にも初めて入った。年季が入っていてわりとすきな雰囲気だった
  • 途中でじとめすきーさん・しじんさんと合流
  • ゆゆ式BDを探すべくトレーダー本店に入ったら、わいわいたがゆゆ式BDの前にいてわろた
  • おたくOSCの翌日にアキバにいすぎ問題
  • としぁ氏はゆゆ式BD(1)を手にすることができないまま帰路についた。なんつってつっちゃえなくてかわいそう(粉蜜柑)

PiZero Wが出たのでPiZero V1.2を(修理がてら)魔改造してみる

Raspberry Pi Zero W (以下PiZero W)」が発表されましたね。無線内蔵になったおかげでUSBポートが空いたので他のものを挿したり、何も刺さなかったりできるのはありがたいことです。詳細はraspi.jpのブログに書きました。

www.raspi.jp

PiZero Wを眺めていたら、電源回路が少し変わっていることに気づきました。インダクタ(コイル)と呼ばれる部品がL1、L2に配置されていて、そのうちL1のインダクタが4R7と刻印されたインダクタに変わっています。ちなみに通常のPiでは、L1、L2とも4R7のインダクタになっています。

じつはPiZeroはWi-Fiドングルなどを起動中に抜き差しするとリセットするような現象が起きていたのですが、どうもこの辺が原因なのかなと思っていたところなのですが、やっぱりそうだったっぽいですね。回路が違うのではなく、単にコストの都合でこの部品になったような雰囲気を感じるので、PiZero WにならってPiZero V1.2もインダクタを交換してみようというのがこの記事の内容です。長い前置きだ。

実はこのPiZero V1.2、電源コネクタ付近のコンデンサがポロッと取れてしまっていて、その修理が主でした。インダクタはそのついでですね。

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というわけで、4R7のインダクタをアキバで探してきたところ、マルツにありました。PiZero Wのインダクタよりずいぶんと小さいし、下手すると元のインダクタより小さいですが、いちおう4R7です。

巻線チップインダクタ 4.7μH #FSLB2520-4R7M=P2 東光製|マルツオンライン

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PiZero上のL1のインダクタを取り外して、買ってきたインダクタを取り付けます。取り外しの際はしっかり温めて、基板パターンを剥がさないように注意します。剥がしてしまうとリカバーはおそらくできないので、失敗しても泣かないつよい気持ちで取り掛かってください。私はハンダゴテ2個を使って両側から温めてはずす「デュアルハンダゴテ作戦」で取り外しました。取り付けはまあ、乗ればいいんです。

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結果ですが、Wi-FiドングルとかUSBメモリ程度では抜き差ししてもリセットがかからなくなりました。やったぜ。というわけで、ハンダゴテスキルがある方(?)、どうしても安定させたい!という方は試してみると良いかもしれません。

KSYがRaspberry Pi Zeroを日本国内発売するらしいのでおさらいを書いてみる

以前からRSコンポーネンツの個人向けRaspberry Pi正規代理店をしているKSYが、2月24日からRaspberry Pi Zeroの取扱いを開始するようです。日本では初の取扱いとなり、すでに相当注目されているようでサイトが一時開けないなどの混乱も見られました。24日からだって。

Raspberry Pi Zero 取扱開始のお知らせ - Raspberry Pi Shop by KSY

というわけで、24日は争奪戦が繰りひろげられそうなのは目に見えているので、KSY以外の購入方法も含めて、改めてRaspberry Pi Zeroについておさらいでもしてみましょうか。

PiZeroのスペックについて

PiZeroはPi1をベースに小型・低価格化したボードです。なので、スペックもPi1とほぼ同等です。ただし、CPUクロック数はPi1よりも少し多めの1GHzになっています。それでもPi3と比べるとかなり性能で劣るため、少なくともデスクトップ用途はきついかもしれません。

www.raspi.jp

  • SoC: BCM 2835 1GHz (1B+/1A+は700MHz)
  • メモリ: 512MB
  • ポート
    • Mini HDMIポート
    • Micro USBデータポート
    • CSIポート(専用の変換ケーブルが別途必要)
    • 40 Pin GPIO(ピンヘッダなし、スルーホールのみ)
    • アナログビデオ出力(スルーホールのみ)

小さく、薄くまとまっていることが特徴ではありますが、HDMIやUSBポートも小さくなっているため、これらを使うには変換アダプターなどが別途必要になります。海外の販売ではアダプターセットもあります。

PiZero対応OSについて

Pi2/3ではCentOSUbuntu MATE、Windows 10 IoTなどなど起動OSが増えましたが、これらはPi1では動きません。Pi1と同じSoCを積むPiZeroでも同じとなります。詳細は利用したいOSのサポート状況を確認してください。

あと、公式のRaspbianはインストール後もモデルをまたいで利用することができます。例えば、Pi3で環境を構築したMicroSDカードをPiZeroに差し替えて使うこともできます。時間がかかるOSアップデートとかパッケージのインストールとかをPi3で手早く終わらせられるメリットがあったりするので、Pi3も買うといいと思います(錯乱)。

OTGモードは便利

OTGモードを有効にすると、USBデータポートとPCを直結して1:1でLAN接続することができます。詳しくはこの辺に書きました。意外と便利なので覚えておくといいと思います。

www.raspi.jp

電源は若干不安定

起動後にWi-Fiドングルなどを抜き差しするとリセットする、初期のラズパイのような現象が見られます。Pi3などと電源回路を見比べるとコイルの有無部品の型番などで違いがあるので、そのへんの差によるものかと思ってみています(個人の推測です)。起動後の抜き差しは控えるのが良いかと思います。

こういう変換アダプターを使うとコンパクト

MicroUSBポートにWi-Fiドングルを刺そうとすると変換アダプターがゴツくて「PiZeroの小ささとは…」みたいな感じになるので、↓みたいな変換アダプタをゲットしておくと良いでしょう。海外通販の例であれなんですけど、国内でいい感じのところを適宜見つけてもらってもいいと思います。

www.dx.com

KSYでの購入について

さて、KSYの販売でも、世界中の他のショップと同様「1ユーザー1台」と言う制限になっています。ここでKSYだけ制限がないとなると、世界中のユーザーが殺到するだとか、不公平だと騒がれることになるので、ごく当然のことです。

Pimoroniでは、1台ずつの注文を日をあけて繰り返すことで購入することができましたが、KSYでもできるのかどうかは不明です。Pimoroniのそれは「1オーダー1台とは書かれていないけど実際はそうなっている」と言う現状がわりと紛らわしいのですが、KSYでもそういう買い方ができるといいですね。

KSYでの販売価格は税込み702円とのことです。KSYでは5000円以上のお買上げで送料が無料になりますが、越えない場合は756円の送料がかかります。つまりPiZeroだけを買うと合計1,458円となりそうです。KSYでは日本産Raspberry Pi 3も取り扱っているので、例えばこれを合わせ買いすると送料が無料になります。お得ですね(錯乱)。

また、当たり前ですが国内から発送なので、注文殺到による混乱がなければ2,3日で届くのではないかと思います。

Pimoroniからも買えるし値段が変わらないです。

従来、PiZeroは海外から個人輸入するしか手段がありませんでした*1。もし個人輸入する場合はPimoroniから買うのがおすすめでしたが、今でも変わらずおすすめできる手段だと思います。

Raspberry Pi Zero - Max 1 Pi Zero Per Customer!shop.pimoroni.com

価格は本体3.33ポンド+送料5ポンド==8.33ポンドです。ページでは本体は4ポンドとなっていますが、いわゆる税込価格です。日本円に直すと、Google先生曰く今日は1ポンド141円ほどとのことなので、本体469円+送料706円==1,175円前後となります。もちろん、その日の為替やクレジットカード会社ごとのレートにより変動するので各自で確認してください。どちらにしても、KSYで買うのとだいたい同じ価格ということがわかります(KSYがメール便発送なんかを始めたら状況は変わってきそうですが)。

購入はクレジットカード・Paypalなどが利用できます。あとは自分の住所を英語で書ければ基本的に買えてしまいます。

到着までの日数はさすがにイギリスから(Royal Mailで)発送されるため、10日前後で到着します。

Pimoroniの良いところとして、ケースやPiZeroの本体サイズに合わせた各種ボードも多数販売されている点が挙げられます。とりあえず買ったけど何していいかわからなくて放置になっちゃいそう…という方はぼけーっとこれらのボードを眺めてみて、気に入ったものを合わせ買いしてみると良いかもしれません。いくつかは購入レポートを私のブログで取り上げてますので、参考までに。

akkiesoft.hatenablog.jp

akkiesoft.hatenablog.jp

あとはPimoroniを見ていただければ……。

Pimoroni - Raspberry Pi, Adafruit, SparkFun from the UK

PiZeroって今どのくらい品薄になったりするの?

昔こそ品切れしていて、昔のたまごっち並に希少なアイテムでしたが、Pimoroniをたまにウォッチしている限りでは、今は品切れになることはあまりないようです。

しかし、OSCで出展してPiZeroについて説明していると、今は品薄になっていないことも、Pimoroniから買えることも、知らない人が多い印象なので、冒頭にも書いたとおり、各所のニュース記事を見てPiZeroがほしくなった人がKSYに殺到するであろうことは簡単に予想されます。

KSYがどのくらい入荷しているかはもちろん知りようがないですが、日本での販売も少しの間混乱するのではないかなあと予想しています。最初の世界での販売でも混乱してましたし。まあ、混乱がなければただの杞憂ですけどね。

まとめ

  • PiZeroはPi1B+/A+とだいたい同じスペック感、ちょっと違うけど
  • 動作OSもPi1と同じ。Pi2/3向けのは動かない。Raspbianは全モデル共通で動く
  • PiZeroの開発用にPi3を持つのはおすすめ
  • 到着に日数がかかるけど、Pimoroniから買ってもいいぞ、値段変わらんし落ち着いてるし変なボード沢山あるし

*1:Amazonの非正規販売≒転売を除く